2015年8月22日土曜日

茶杓の文字 ミンミンゼミ そしてメキシコ・アワビ

工房裏の様子(YouTube動画UPしました)
30度を超える日が続いて
しばらくミンミンゼミの鳴き声は
聞かれなかったが、今日は曇りで
気温がやや低め(約27度)の影響か
あちこちの木でよく鳴いている。
この動画では向かって左の桐の木に止まっている



こちらは製作中の金輪寺茶入とセットにする
茶杓を作るための煤竹
琵琶湖(滋賀県)北部の民家で使われていたもの






文字はこんな感じで入れようと思います


文字に金色と銀色で着色してみました
金色の方が控えめでいいかな・・


文字の彫りはいろいろと試してみましたが
直径1mmのミニ・ビットがいい感じでした



製作中の2台の特注ギターの響板と裏板を
接ぎ付けしたところ


そうこう しているところに
注文していたメキシコ・アワビのシートが
届きました(厚み1.5mm)
これはガルシア・タイプのヘッド、サウンドホール縁飾り
そしてブリッジの装飾に使うものです

2015年8月20日木曜日

亀の立体フィギュア そして亀の骨格、甲羅 


これは樹脂製の陸ガメ
いちおう、貯金箱のようだが
この存在感には惚れボレする・・


大きさも適度でよい


これは10年ほど前に手に入れた
やはり樹脂製のサイ
貯金箱ではない・・


これも素晴しい


ツーショットはたまらんねぇ・・



さて、こちらは本物の亀の甲羅
この亀との遭遇は不思議でありました・・

20年ほど前、亀に興味を持っていた頃、
亀の甲羅の構造がどうしても知りたくなり
犬の散歩をする度に近くの川を見に行っていました

時折、亀には遭遇しましたが、甲羅の構造を知るためには
死んだ亀が必要だな・・と思っていると
数日後、何とイシガメが3匹河原で死んでいたのです・・
ドキリとしました・・偶然かもしれませんが・・
願いが叶ったものの、自分のせいで亀が死んだのか・・
と思うと複雑な心境・・でも、せっかくこうやって
願っていた亀の死骸が手に入ったのだから
大切に、そして丁寧に甲羅を保存しなければ・・
ということで今、手許にあるのがこれ

一つは通常の亀の状態、もう一つは骨の状態
甲羅は骨状の構造の上に
薄い爪のような皮が被さっているのですね・・
驚いたのは骨状の甲羅の組み合わせ
複雑なジグソー・パズルになっているのです・・
しかも立体・・これは一旦バラバラにして
組上げたのですが組上げながら驚きどおしでした・・


2015年8月19日水曜日

工房の様子

これから製作する2台の特注ギター
ガルシア・タイプ(弦長640mm)と


19世紀ギター Kiyondタイプ
弦長640mm
響板は30年以上寝かせたドイツ・スプルース


19世紀ギター Kiyondタイプの裏板
美しい杢のオバンコール材



こちらは数日前に撮影したものですが
毎朝、工房に入ると
まず壁に掛けている昔の職人さんの
仕事を見ることを日課にしています
というよりも、ついつい見入ってしまうのです


素晴しい・・の一言・・
まったく脱帽です・・




これなどは、亀好きにはたまりません・・


2015年8月18日火曜日

久々のカエルにカエル と 傘にネコ


今年はこの焼き物のカエルに
あまりアマガエルが寄ってきません・・


が、久しぶりにようやく1名様ご来店・・



昨日の不安定な天気から一転
今日は穏やかな晴天でした
ネコはお気に入りの傘の下


犬は干物・・?


2015年8月17日月曜日

小刀削り比べ そしてコニシボンドのハイスティック

昨日、YouTubeに小刀削りの動画をUPしましたが
引続き同じ作業で小刀の削り比べをやってみました

それぞれ違った削り感ですが、
それは削る音にも反映されています
動画で最初に使ったのは古い会津刃物、重春銘の銑を
小刀にしたもの(鋼は和鋼)→次に使ったのは岐阜県関の刀匠が
鍛えてくれたもの(鋼は青紙系で、自分で焼戻しをしたもの)→
3番目は左久作銘(鋼はスウェーデン鋼)→最後に使ったのは
高知県 土佐の刃物鍛冶師、天水Takamiさんが鍛えたもの
鋼(はがね)は不二の白という炭素鋼


結果、このように小さいものは最後に使った

天水さんのものが最も使い易いと感じました



これは文字の接着を試しているところ
これにはコニシボンドの
ハイ・スティック(水溶性)を使ってみる
文字からはみ出たボンドの除去が容易で
初期接着も早いので、クランプなどで押さえておく必要がない
10分ほどでほぼ接着
説明書には完全硬化は6時間ほど
と書かれてあるが、気温約25度で
2時間ほどでほぼ硬化している感じ
文字の接着くらいだったら問題なさそうである


はみ出たボンドは


爪楊枝で除去


こちらは貝を試し接着したところ
磨かれた黒蝶貝でもピッタリ接着できる
画像は貝のボタンにスティック・ボンドを塗って
タモ材にギュっと軽く押し付けた状態
ボンド自体の粘りで、このように立てた状態でも
ボタンが落ちることはない
約2時間後の今、かなり強烈に接着されていて
指で剥がすことは不可能

コニシボンド恐るべし・・