2016年1月23日土曜日

千代鶴是秀作? 藤四郎銘六分ノミ 削り比べ

これは数日前のものですが


藤四郎銘組鑿の六分(約18mm)と
同じ幅の薄ノミ(弘正銘)で
削り比べをやったものです



他の幅のものと同様
切れに独特の粘りと
コントロール性の良さを感じます

弘正銘は特殊鋼(ヤスキハガネ青紙か)ですが
切れに鋭さはありますが
ややザラ付きを感じます
その分、藤四郎銘に比べるとコントロール性に劣ります
それでも手持ちの中ではトップクラスの切れなのです



刃角度はどちらも約28度

2016年1月22日金曜日

特注マンドラにアームレストを接着する

この作業で藤四郎銘組鑿
八分(刃幅24mm)を使ってみました

アーム・レストを接着するこの部分は
微妙な曲面になっているので
刃物がよく切れて
コントロール性が優れていないと
仕事にならないのです



接着完了


使った八分追入鑿Nomiは
昨日、本黒檀で削り比べをやったもので
そのままの状態で使いましたが
切れには何ら問題はありませんでした

その後、このように柔らかいスプルースの
薄片をブツ切りしましたが

これも問題なく
スパッときれいに切れています
よく切れないと薄い軟材なので
潰れてしまうのです

2016年1月21日木曜日

藤四郎銘組鑿の一寸、そして八分に小刃を付ける

研ぎ角度の低い(約23度)ものは
刃先に小刃を付けて使ったもの
という工藤一男氏の助言を得たので

刃先角度を約28度で小刃を付けてみました
これは一寸幅(約30mm)のもの

使った砥石
左から中砥ぎに使った佐伯Saeki砥(硬口)
その右は中砥の三河名倉砥(ボタン層)
次は仕上砥ぎに使った奥殿産戸前

さっそく試し削り
楽器製作ではこの使い方が多いのですが
鎬面が狭いので
やや使い難い感じです

これは大工さんがホゾ穴掘りで
よく使う向きですが
面がピッタリと合っているので
たいへん削り易い


ついでに八分幅(24mm)も
小刃を付けてみました
小刃の刃角度は約28度

こちらで主力で使っている
八分幅の薄ノミと削り比べをやってみました

薄ノミは今はもう打たれていない弘正銘
鋼は特殊鋼(ヤスキハガネ青紙と思われます)

手持ちのノミのなかではトップクラスの切れなのですが

藤四郎銘には及びませんでした
こちらの方が切れが軽く
コントロール性も優れています 
当然と言えば当然ですか・・

裏の様子

刃角度の様子

2016年1月20日水曜日

藤四郎銘組鑿 記念撮影

播州(兵庫県南西部)日原大工
棟梁が使っていた藤四郎銘組鑿の中の4本を
ワールド・ムック社から出版されている
千代鶴是秀写真集に掲載されている写真
といっしょに記念撮影を行いました















2016年1月19日火曜日

藤四郎銘組鑿と天水さんの小刀 そしてマンドラのケース

マンドラのケースが届きました
ピッタリですね

梱包の箱がさっそく占拠され

カメラを向けたら叱られた


昨日の作業の一部
古いマンドリンの修復で
藤四郎銘のノミを使ってみました
柔らかいヨーロッパ・スプルース材で小さな部品を
作るときは、刃物がよく切れてくれないと仕事にならない



小刀は土佐の刃物鍛冶、天水Takamiさんが鍛えてくれたもの
少し焼戻しを行ってからさらに切れが軽くなった
ノミと小刀を比較するのは難しいと思うが
天水さんの小刀は藤四郎ノミと較べて
切れの軽さとコントロール性に何ら遜色がない
鋼Haganeは「不二の白」