2016年1月21日木曜日

藤四郎銘組鑿の一寸、そして八分に小刃を付ける

研ぎ角度の低い(約23度)ものは
刃先に小刃を付けて使ったもの
という工藤一男氏の助言を得たので

刃先角度を約28度で小刃を付けてみました
これは一寸幅(約30mm)のもの

使った砥石
左から中砥ぎに使った佐伯Saeki砥(硬口)
その右は中砥の三河名倉砥(ボタン層)
次は仕上砥ぎに使った奥殿産戸前

さっそく試し削り
楽器製作ではこの使い方が多いのですが
鎬面が狭いので
やや使い難い感じです

これは大工さんがホゾ穴掘りで
よく使う向きですが
面がピッタリと合っているので
たいへん削り易い


ついでに八分幅(24mm)も
小刃を付けてみました
小刃の刃角度は約28度

こちらで主力で使っている
八分幅の薄ノミと削り比べをやってみました

薄ノミは今はもう打たれていない弘正銘
鋼は特殊鋼(ヤスキハガネ青紙と思われます)

手持ちのノミのなかではトップクラスの切れなのですが

藤四郎銘には及びませんでした
こちらの方が切れが軽く
コントロール性も優れています 
当然と言えば当然ですか・・

裏の様子

刃角度の様子

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