2016年10月24日月曜日

ニス塗り状況 そして19世紀ギターの修復状況

製作中の2台の特注ギター
ニス塗り、だいぶ進みました


私は自分が作る楽器の艶は
クワガタムシを理想としているのですが
これがかなり難しい・・
車のようにツルツル・ピカピカではないので
コンパウンドなどで磨き上げてしまうとダメなのですね
微妙な「ザラつき」とピカピカではない艶
そういうことなので、私の楽器は
とくに横板や裏板は木の質感を生かし
ツルツル・ピカピカではない艶を出しています

明日、フレットを打ち込む予定


こちらは修復中の19世紀ギター
裏板を外しました

これまでに、かなりの修理が加えられています

余分なものは除去

こういった時に
生反り小刀など、特殊な形状の刃物が役に立つ







こちらは、昨日の様子です

近所の「篠山サロン」で行われた
雨田デュオ(チェロ&ピアノ)のコンサートに足を運びました

ホトトギスの花



ほんのチョット紅葉・・

素晴しい演奏会でした
演奏もさることながら、チェロの雨田一孝氏の
ヴァイオリンに対する異常なほどの対抗意識を
おもしろ・おかしく織り交ぜての「しゃべり」も大いに受けてました

2016年10月21日金曜日

究極のジグソーパズルか・・スッポンモドキの甲羅 


昨日紹介したスッポンモドキの骨格の
こちらは甲羅とその他の部分


甲羅だけを選別
ここまで揃えるのに
1時間ほどかかってしまいました
究極のジグソーパズルか・・?
しかも立体


このようにピッタリと接合されている


自然の造形には
まったく驚かされる・・



瞬間接着剤で組上げていく



側と突起は差し込んでいるだけで
接着はしなかった


継ぎ部分は接着

完成



すばらしい造形・・
レオナルド・ダ・ヴィンチが見たら
楽器にしたかもしれませんね・・

レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた謎の楽器
弦が3本張られ、フレットのようなものも確認できる
レオナルド・ダ・ヴィンチは様々な動物の剥製を
合成して空想した動物を作ったりしているので
これもその一つ、とも考えられます

これは馬の頭部のスケッチ

そして人間の頭蓋骨のスケッチ

掲載されているのは
1985年に音楽之友社から発行された
「音楽家レオナルド・ダ・ヴィンチ」







検査官、ちょっと腰が引けているような・・

2016年10月20日木曜日

スッポンモドキの骨格標本

実家で飼育していたスッポンモドキが
今年の春にご臨終・・
甲羅の骨格標本を作りたいので送ってもらい
水に晒していたものを、今日、確認

この画像はウェブ上から拝借したもの
実家のものはかなり大きくなっていて
体長は50cmほどはあった
口に注目を・・

半年ほど水に浸けて、骨格だけ残った状態
頭部は途中から別メニューで水に浸けていた
水は数回交換した

イシガメの甲羅と比べても
かなりの大きさ


猫と同じくらいか・・


驚いたのは歯の構造
入れ歯のように別パーツになっている
もし硬いものを噛んで刃先が折れたりした場合
この部分だけ再生するのだろうか・・


このようにパーツが分かれている
耳の部分も興味を惹かれる
聴診器のようでもある・・


上顎と下顎は分離しているので
矢印のところに革で作った蝶番Choutsugaiを
ゴム系接着剤で接着

顎の開閉ができるようにしました
YouTube動画参照下さい