2017年5月28日日曜日

新作・平家琵琶 漣

平家琵琶の台をオイル・フィニッシュ
これで出来上がり



柱は組み立て式






平曲相伝者 鈴木まどかさんにより
「漣 Sazanami」という銘を頂きました
平家琵琶の銘は昔から平家物語に記述されているものから
選ぶということで、今回の「漣」は平家物語の中の
薩摩守忠度の和歌に出てくる言葉だということです
その歌 参照 
「さざ波や 志賀の都は 荒れにしを 昔ながらの 山桜かな」

2017年5月27日土曜日

改造盲僧琵琶 永田法順氏へのオマージュ

今は亡き盲僧琵琶法師
日向 Hyuga(宮崎県)の永田法順氏の
琵琶語りを聴いて感動した方(この御方も僧侶)が
ぜひ法順さんの琵琶語りをやりたい
ということで、古い筑前琵琶を
なんとか盲僧琵琶に改造できないか・・
と持って来られました

盲僧琵琶は筑前琵琶や薩摩琵琶よりは
歴史は古いので、その流れにある筑前琵琶は
柱Juの位置の変更や追加
そして調弦を変えれば
(法順さんの盲僧琵琶の調弦は
低音からC-F-c-c)
充分使えるのではないでしょうか

持って来られた古い筑前琵琶は
幸いと言うか、両側の月の飾りが欠落しているので
盲僧琵琶の月のように孔を塞ぐかたちで
丸と三日月の金属板を貼り付けることにしました

金属板はたまたま手許にあった真鍮と洋銀を使い

このように接着

そして紛失している糸巻を作り




柱を一つ作り足し






絃を張って出来上がり
永田法順氏は跡を継ぐ人がいなかったことを
気にされていたようなので
この琵琶を使う御方が
法順氏の意思の一端でも受け継がれれば
何よりの法要となるのではないでしょうか

2017年5月25日木曜日

昨日はちょっと大阪まで・・珍しいアンモナイトをゲット

マティスとルオー展の会場にて・・アホ・・


ルオーの若い頃の作品
素晴しい
(図録から部分転載)

マティスが描いたギター
19世紀ギターか・・
(図録から部分転載)

これはいかにもマチスらしいが・・
ラプレヴォットのようなサウンドホール
(複製画から部分転載)

自然の造形物をいろいろとゲット

山芍薬のような実(参照

極薄のアンモナイトの化石
直径約3.3cmに対して厚さは約5mm
周辺は鋭いエッジ状になっている
殻の内部構造もやや確認でき、隔壁も観察できるが
潰れて薄くなっているのではないのは確か
興味深い形状のアンモナイト


隔壁部分も確認できる

参考までに
これは熊本県、天草産のアンモナイトの化石
右の個体はかなり薄く
直径9cmほどに対して厚さは約6mm
比率から比較するとこちらの方が薄いが
エッジ部分は鋭くはなっていない





これもアンモナイトの化石
表面は全面が虹色に輝き、棒状の形状をしていて
これはその一部分と思われる
Baculitesバキュリテスの一種か・・
これを日本で見ることができるとは思わなかった
断面の様子
隔壁など構造体が確認できるが
巻き状のものと比べると興味深い

2017年5月23日火曜日

平家琵琶を仕上げる

柱Ji or Juを作っていく





出来上がり


撥面の月は銀を使う予定だったが
素材の革の色と同系の色なので真鍮に変更した
これで完成


落帯Rakutaiも接着

背面の様子
材はアサメラ

製作工程をダイジェストでYouTubeにUPしました