2019年4月16日火曜日

琵琶の修復 覆寿を作っていく

修復中の筑前琵琶
腹板を取り換えた後
古色を着けたところ

月と陰月に装飾を取り付けた状態



そして覆寿を
作っていく

畔挽鋸を使っているところ
動画UPしました

外丸ノミで荒加工

鉋かけ




装飾パーツを作り




象嵌





覆寿出来上がり

2019年4月13日土曜日

謎の五十嵐砥

これは新潟県産の
天然砥石で
中砥として使う
五十嵐砥というものです

そしてこの二つは
上の五十嵐と同じ色合いの
天然中砥ですが
右は福島県産の会津砥
左は新潟県産の
笠堀砥という中砥です
もともとはこれが五十嵐砥
と呼ばれていたようです
ここまでは
納得できるのですが

一頃、この砥石も
五十嵐砥として
世に出回っていました
実際の産地は
私には分かりませんが
これはどう見ても
五十嵐砥には見えません

そして、最近は
こういったものが
五十嵐砥として
売られています

これはどう見ても
熊本県産の
備水赤虎砥ですが
なぜこれが五十嵐砥として
世間に出回っているのか
興味が湧きます


この左のものも
天草備水赤虎砥と
思われるのですが
これは群馬県産の
沼田虎砥として
売られていたものです

このように
産地が違っていても
よく似ていて
判別が付かない砥石は
仕上げ砥石では
よくありますが
中砥でも岩手県の
志戸前砥と
群馬県の上野(こうずけ)砥
そして兵庫県の
但馬(たじま)砥は
よく似ていて
なかなか判別はつきません
荒砥では和歌山産の
紀州砥が
長崎産の大村砥として
出回っているのは
よく知られているところです

ですから
この二つの砥石も
もしかしたら
産地は違うのかも
しれません

研いでみると
こんな感じです
動画UPしました

研ぎ上がりは
中砥としては荒めで
天草砥に似ています

こちらは五十嵐として
売られていた
備水赤虎砥
動画UPしました

動画をご覧になると
お分かりのように
やや硬めの石質ですが
片手研ぎでも反応します
粒度がよく揃っていて
備水砥独特の
研ぎ上がりです

ついでに仕上げ研ぎの
動画もUPしました
動画で使った砥石は
東奥殿産の2種類の仕上げ砥
上の画像は最終仕上げに
使った硬口の方です

研ぎ上がった様子

研いだ鉋は
高炭素鋼の貞時寸八

2019年4月12日金曜日

檜材を製材する


これから製作する
インド・サントゥールの
響板には日本のヒノキ材を使います

ということで製材中
挽き割りには刃渡り一尺
(約30cm)の
窓鋸を使いました
窓鋸は縦挽きにも
横挽きにも使えて便利
YouTube動画UPしました

途中、一回り大きめの
刃渡り一尺二寸(約36cm)の
ものを使いましたが

やはりこちらの方が
早く挽くことができます




一尺窓鋸で横挽き
動画UPしました


そして挽き出した板を
厚みを半分にします
動画UPしました

これには一尺六寸(約48cm)の
前挽き鋸を使ってみました

途中から同じサイズの
窓鋸を使ってみましたが
やはり窓鋸の方が早い
動画UPしました







  製材完了



オマケ
影武者? 代役?
動画UPしました