2021年2月5日金曜日

ロウバイが咲く そしてデンデン太鼓


ご近所さんから頂いたロウバイの花いい香りです




さて、こちらは昨年製作した
クィンテルナのヘッド
注文を頂いた方の希望で
目が半眼のペガサスを彫った
自分としては
ほのぼのとした雰囲気に
したかったので
そのように彫っていったが


つい先日、ピカノの画集を
見ていたら
ピカソが若い頃描いた
この馬の顔に似ているような
気がして、何となく嬉しかった


話題は変わって、こちらは
よく見られる西洋の額ですが


杖のようなものに
ヘビが二匹絡んでいます
これもよく見られるものですが


先日手に入れた
でんでん太鼓の柄の部分に
蛇が彫られているのです


神社に見られるしめ縄も
ヘビを象徴していますが
これは魔除けの意味もあるので
デンデン太鼓のヘビも
魔除けとして彫られたものと
思われます


でんでん太鼓は
奈良時代に中国から伝わった
とも言われていますが
東南アジアにもあるのです
上の画像は東南アジア製の
デンデン太鼓
これはいったい
どういうことなのでしょうか・・


以下、工房の様子
これは製作中の特注19世紀ギター
Laprevotte
ラプレヴォット・タイプの
横板のテストピース


曲げ具合を確かめているところ
黒檀は堅い材ですが
高温状態で曲げるのは
比較的容易です
ですから、同じカキノキ科の
黒柿も同様ではないかと
思っていましたが
案の定、曲げは容易でした

材質は黒檀よりは
粘りがありますが硬さは
それほどでもなく
鉋かけは容易で
鉋刃も黒檀のように
ハイス鋼は必要なく
青紙1号の鉋で充分でした


テストピースを飾る


2021年2月4日木曜日

ラプレヴォット・タイプ黒柿裏板

 

製作中の特注19世紀ギター
ラプレヴォット・タイプ
Laprevotteの黒柿材裏板を
加工していく

ウッドカーヴァーで
荒彫りした状態



外丸彫刻刀で整えていく



次の作業で使う
ハイス全鋼四方反り鉋を研ぐ
(仕上げ研ぎ)


使った砥石

研ぎ上げた四方反り鉋で削る


こちらは自作の四方反り鉋
身は炭素鋼白紙2号



2021年2月3日水曜日

マグネット オオサンショウウオ


「日本音楽がわかる本」
面白そうなので購入


平家琵琶のページを見て驚いた
楽器のイラストが間違っている
こんないい加減なことで
いいのでしょうかね・・


実際はこちら(拙作の楽器)


さて、こちらは
マグネットが付けられた
オオサンショウウオのグッズ
表側はいい感じだが


裏はプラスチック丸出しで
安っぽい




なので、自分で色を付け


他のオオサンショウウオと
記念撮影


こちらは備前焼



樹脂製のマグネット


2021年2月1日月曜日

黒柿端材で壁掛けオブジェを作る


工房の様子
製作中の19世紀ギター
Laprevotte
ラプレヴォット・タイプの
響板の楕円サウンドホールを
切り抜いているところ


ミニ回し挽き鋸


こちらは
裏板、黒柿の端材で
壁掛けを作ってみました


2021年1月30日土曜日

本居宣長と平曲

 小林秀雄の著書「本居宣長」を読み直していて、今回は本居宣長の日記に目を通しながら読んでいる

本居宣長の肖像画

江戸時代中頃の本居宣長は
13歳(1743年)から
日記を書き始め
72歳で亡くなる15日前まで
書いていて、それが
ほとんど残っているらしく
驚いてしまった

その日記の宝暦六年
宣長26歳のとき
医術を修めるため
京都遊学中の
正月九日の日記は
たいへん興味深い
この日夜山田孟明宅を訪れ
しめやかに物語など聞いた後
平家を語ったり
酒を呑んだりしながら
夜更けまで過ごしたという
平家を語る、とは
平家琵琶を弾きながら
平家物語を語ることで
平曲は江戸時代を通して
武士や町人の嗜みの
一つであったようですが
堅苦しいものではなく
このように酒を呑みながら
楽しむ場合もあったようです

因みに、これは拙作の平家琵琶

このページは同じ年の
正月27日、安村検校の箏
そして藤村検校の三味線を
聞いたことが書かれてあります

そしてこれは宣長65歳
寛政七年三月24日の日記
伊勢(三重県)松坂での
出来事と思われます
旧暦ですから現在の4月頃
夕立のように
雨が降り始め
雷鳴を伴った大雨になり
大きな雹(ひょう)が
降ったと書かれています
宣長さん、よほど驚いたのか
雹の大きさを実物大で
描いています
ここ丹波篠山に降った雹