2021年2月8日月曜日

ラプレヴォット・タイプ裏板を接着

 

製作中の19世紀ギター 特注ラプレヴォット・タイプLaprevotte の裏板の厚み仕上げの様子 動画ご覧下さい






仕上がった状態

表側

そして裏板を接着


2021年2月7日日曜日

古代遺跡 玉造工房跡

 
福岡県北九州市にある
城野遺跡の方形周溝墓
子供を埋葬したと思われ
サイズは小さい

参考までにこの画像は福岡県志免町にある亀山古墳の子供用と思われる石棺


これは大人用の石室
内部は全面に朱が塗られている

さて、城野遺跡の
小さな石棺内部には


このようなものが描かれていて
方相氏とする説もある


発掘調査報告書では


実測図はこうなっている


これが方相氏
四つ目らしい


宮中で大晦日に行われる
追儺tsuinaで
魔を払う神として
登場するとされている

城野遺跡では
玉造工房と思われるところも
発見されている


出土した翡翠製勾玉
翡翠はおそらく新潟県の
糸魚川産と思われる


出土した砥石


主に勾玉の背面部を
磨いたものと思われる




こちらは
北九州市の城野遺跡から
西へ60kmほど離れた
糸島市にある潤地頭給遺跡
uruujitohkyu-iseki

出土している砥石
他にも多く出土していて
砥石好きとしては嬉しい・・
HPの出土砥石参照下さい

石製品の原料となる
水晶(画像左)と碧玉hekigyoku
碧玉は出雲(島根県)と
但馬(兵庫県北部)が
産地として知られているので
そのどちらかから
運ばれてきたものと思われる

参照:兵庫県三田市から
出土している砥石と碧玉

2021年2月6日土曜日

19世紀ギター 響板を接着

製作中の19世紀ギター
Laprevotte タイプ
横板を曲げたところ


曲げた横板を組む



ライニングを接着


ライニングを仕上げる



出来上がった響板

響板を接着


2021年2月5日金曜日

ロウバイが咲く そしてデンデン太鼓


ご近所さんから頂いたロウバイの花いい香りです




さて、こちらは昨年製作した
クィンテルナのヘッド
注文を頂いた方の希望で
目が半眼のペガサスを彫った
自分としては
ほのぼのとした雰囲気に
したかったので
そのように彫っていったが


つい先日、ピカノの画集を
見ていたら
ピカソが若い頃描いた
この馬の顔に似ているような
気がして、何となく嬉しかった


話題は変わって、こちらは
よく見られる西洋の額ですが


杖のようなものに
ヘビが二匹絡んでいます
これもよく見られるものですが


先日手に入れた
でんでん太鼓の柄の部分に
蛇が彫られているのです


神社に見られるしめ縄も
ヘビを象徴していますが
これは魔除けの意味もあるので
デンデン太鼓のヘビも
魔除けとして彫られたものと
思われます


でんでん太鼓は
奈良時代に中国から伝わった
とも言われていますが
東南アジアにもあるのです
上の画像は東南アジア製の
デンデン太鼓
これはいったい
どういうことなのでしょうか・・


以下、工房の様子
これは製作中の特注19世紀ギター
Laprevotte
ラプレヴォット・タイプの
横板のテストピース


曲げ具合を確かめているところ
黒檀は堅い材ですが
高温状態で曲げるのは
比較的容易です
ですから、同じカキノキ科の
黒柿も同様ではないかと
思っていましたが
案の定、曲げは容易でした

材質は黒檀よりは
粘りがありますが硬さは
それほどでもなく
鉋かけは容易で
鉋刃も黒檀のように
ハイス鋼は必要なく
青紙1号の鉋で充分でした


テストピースを飾る