2021年2月12日金曜日

巻物の軸を作る そして清明上河図

 
スプルース材を窓鋸で製材


長さを決め
横挽き鋸でカット


片手釿(手斧)chonaで荒加工


鉋で仕上げていく


荒削り


仕上げ削り


一枚刃鉋で木口koguchi仕上


出来上がり



これは中国北宋時代
(11世紀前後)の画家
張擇端cho-takutanが
描いたとされる
「清明上河図」seimeijohga-zuのレプリカ


当時の北宋の開封という都を
流れる川とその両岸の街の
賑わいが描かれている
YouTubeに動画がUP
されています








ラクダも描かれている
清明上河図はその後
多く模写され特に明時代
(14~17世紀)は盛んで
現在41点ほど残っている
ということです


これはその明時代の画家
仇英kyueiによって
描かれたもの
後の時代に描かれたものは
本家の張擇端の原画を元に
それぞれ描かれた時代の
風俗や人物が描かれている
仇英の清明上河図動画

以下、仇英によって
描かれたもの
動物はほのぼのした雰囲気に
描かれていて好感がもてる






さて、ここに描かれている
下方左の人物が
左手に持っているのは
デンデン太鼓のように見える

拡大したもの

ここは彫刻工房か

そして楽器工房



2021年2月11日木曜日

搗練図


中国北宋時代(12世紀)の
八代皇帝徽宗kisohは
多芸に秀でており
書や絵が多く残っている
猫の絵などは驚かされる





唐時代(7世紀~10世紀)に
描かれたとされる搗練図tohren-z
uの模写も素晴らしい

こちらは唐時代の画家
張萱chokenが描いたオリジナル
以下は続き




Laprevotteタイプのネックを作る


ヘッドは黒柿材





ネックは軽くて
比較的曲げに強い桂材










ネックとヘッドを
ニカワ接着


ネックには縞黒檀の
突板Veneerを巻いている



ヘッドの加工


糸鋸の刃を目立て




荒加工完了

ヒール部分を接着