2009年7月24日金曜日

理想のブリッジ

今制作中の19世紀ギター
銀杏(ぎんなん)形のサウンド・ホールには
この形のブリッジが合うように思います
ラプレヴォットのオリジナルもこのような形ですが
私のものはやや形状と大きさが違っています
私にとってはこの大きさと形状が理想的なのです
クワガタ曲線も入っていますし・・



人間の鼻や目、それから口や耳の大きさは
機能上、体の大きさとのバランスが
取れているのだと思いますが
それと同様に、ギターのブリッジというパーツは
楽器の大きさとのちょうど良いバランスがあるはずです
その機能は、外からは見えない楽器全体の
強度とも関係していて
その強度は、その楽器を作る者の
音作りの考えの影響を受けています

そうすると、外から眺めた楽器全体と比較して
ちょうど良いと思われる大きさと形状のブリッジに合わせて
その背後の見えない楽器の強度を作って
いけばいいのでしょうか・・
それとも、自分の目指す音を作るために必要な強度を
作った後にブリッジの大きさや形状は
決めるべきなのでしょうか
その時には、楽器本体とのバランスは
無視してもいいのでしょうか・・

このことは、ギターを作る度に考え込んでしまうのです・・

2 件のコメント:

R さんのコメント...

(- -)
芸術には終わりはないのですね。
常に自分の目の前にあるものを追い求める。
そして、見つかったものを積み上げてゆく。
それがすばらしいのですね。
だから、終わりがなくとも求め続けることができるのですね。Kiyondさまを拝見しているといつもそう思ってしまうのです。(^0^)
あ、私のKくんは、音がきれいになってきましたよ。
今日も歌ってくれました。(^-^)

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

コメントおおきにです。
Kくんのヘッドの形状はオリジナルにはないものです。
私にとって、あのサウンドホールにはあのヘッドの形状しかないのですよ。クワガタ曲線も入っているし・・