以下紹介する画像もYouTubeにUPしたもので
画像紹介を忘れていたもの
新潟与板の鉋鍛冶、故・小熊寅三郎作「羅生門」銘寸八と
東京鉋の名工、故・佐野勝二作「昭豊」銘寸八とで
削り比べを行ったもの
鋼はどちらも昔の安来鋼・青紙と思われます
羅生門銘・寸八
これは若狭砥を採掘している天然砥石尚さんから
お世話になったもので、昔の職人さんによって
使われていたものです
台も全体に汚れていたので鉋をかけて
汚れを取り除きました
刃口の赤樫の埋木も緩くなっていたので補修
裏出し・裏押しの後、研ぎ上げた状態
鎬面は刃先から2mmほどを約28度で研ぎ直しました
天然砥石尚さんからお世話になったので
敬意を表して若狭・田村砥で最終仕上げを行いました
これは、以前紹介した黒い筋が全く当たらない不思議な仕上砥
研ぎ上がりの状態から
鋼はかなり強靭そうな印象を受けます
動画撮影前の状態
動画撮影後の状態
右は佐野勝二作「昭豊」銘・寸八
動画では強烈な逆目と深い杢の入った
Walnutウォルナット材を削ってみました
これは羅生門・寸八
昭豊銘・寸八
動画撮影後の刃先の状態
羅生門・寸八はほとんど変化はありません
こちらは昭豊・寸八
きれは止んでいませんが、刃先が白く磨耗しています
佐野勝二作「昭豊」寸八は手持ちの鉋の中では
ハイスや超特殊鋼を除いて、トップクラスの
強靭さを誇っていたのですが(参照)
小熊寅三郎作「羅生門」寸八に軽くいなされてしまいました
驚きました・・脱帽・・
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