2015年7月20日月曜日

山芍薬の実、そして産地不明の中砥二種

ついに山芍薬(ヤマシャクヤク)の実が開きました
時期がちょっと早いような気がしますが・・


鉢植えの方は
まだまだ、といった感じです

こちらは新たに手に入れた産地不明の中砥、二種
水に濡れていない状態
白い方は福井県産の寺中jichu砥と思われ
今ではたいへん珍しく貴重な砥石です 
褐色の方は群馬県産の本沼田砥
あるいは小日向obinata砥と思われます

水に濡れた状態

右端は手持ちの本沼田砥
これは産地がはっきりとしているもの
その左は今回手に入れたもの
本沼田砥は沼田砥の層の上部とされ、
風化が進んで柔らかめのものが多いということです
この下に瓢箪沼田砥(参照)と呼ばれるものがあり
その下の層は白く硬いものが採れたということです

左から二番目は砥沢・虎砥、これも確実なもの
左端は今回手に入れた寺中砥

寸八鉋で試し研ぎ
よく反応しますが、黒い点状のところが
ガリガリと当たります

かなり荒い傷が付き、荒砥といった感じ
沼田砥にはよく見られる傷の付き方ですが
ここまで荒いものは初めて見ました

寺中砥と思われるもの
よく反応し、心地よく研ぐことができます
砥汁もなかなか良い感じです
この砥石は沼田砥にも似ていますが

沼田砥や砥沢砥には
ほとんどのものが針気があり
このような緻密な研ぎ上がりの
ものにはこれまでお目にかかっていません
おそらくこれは寺中砥でしょう
かなり良い状態の研ぎ上がりで
これは即戦力として充分使えます

0 件のコメント: