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2024年2月26日月曜日

明恵上人が夢記に描いた絵

明恵上人の夢記には
自身による絵が描かれています
以下、それを全て紹介しておきます
上の絵は毘盧舎那像

その日記の文は
「一、同十一月三日申尅寄懸案眠入夢、
見三昧観時ヒル(毘盧)舎那像、
其像左右覆耳天衣中程ヨリ
貫黄珠為荘云々、非障子光、
覆耳ノ天衣ノ半ヨリ懸レル玉玉也」

ある年(承元三年・1209年以前
とされている)3月18日の日記
一同三月十八日夜夢材木ヲ三枚ヒキテ
深河ヲ渡了河フカケレトモ
杖ニスカリテ過了
一ノ材木ヲヲトシタレトモ又取り具了
一去年冬比夢云成弁堂ヲ
ツクラムカタメニ
杣山へ高尾ノ御房達ヲ
イクラトモナク
イケマイラス成
弁食物共ヲ々ロス云々

建保kenpoh六年(1218年)



咲はなもすかたもおなし
ことはりにおりいれてみよ
人のこころを

建暦二年(1212 年)の
11月19日の日記
夢に云はく、我が前に屏風有り
自づから絵を書く
図の如し

手許にある鑑賞石の模様に
似ているか・・


上の絵の日記

この絵の日記文
成弁之前有一薔kaki
其墻形ノタケノ如ナル小竹ノ
ナマシキカ葉シケレルヲ以テ
ウツクシク整并テ土居ニ
大ナル檜木ヲヱリテ之ヲ立タリ
其腰又以檜木挟之
其図





京都高尾山の図



2024年2月6日火曜日

柿の木オブジェ、龍

 

柿の木を剪定した枝が
龍に見えたので



目玉を付けてみた



そして虎目石の瞳を入れる

額にトルコ石


最後に紅珊瑚・サンゴの
角を付けて完成





オマケに回る蟹・カニ


2024年2月4日日曜日

宗達下絵 光悦書鶴図下絵和歌


宗達Soutatsu下絵
光悦Kouetsu筆による
鶴図下絵三十六歌仙和歌を
全編紹介しておきます
何かのお役に立てば幸いです
YouTube動画もUPされています
まず柿本人丸
Kakinomoto-no-hitomaroの歌
「ほのぼのと 明石の浦の 朝霧に 
しまかくれ行 ふねをし思ふ」

凡河内躬恒
Ooshikouchi-no-mitsuneの歌
「いづくとも 春のひかりは 
わかなくに まだみよしのの 
山は雪ふる」

中納言家持
Cyunagon-yakamochi(大伴家持)の歌
「かささぎの わたせるはしに おく霜の
しろきを見れば 夜ぞふけにける」

在原業平
Ariwara-no-narihiraの歌
「つきやあらぬ はるやむかしの 春ならぬ 
我身ひとつは もとのみにして」

猿丸大夫 Sarumaru-dayu
「をちこちの たつきもしらぬ 山中に
おぼつかなくも よぶことりかな」 

素性法し(師) Sosei houshi
「今来むと いひしばかりに
なかつき(長月)の
有明月を 待出つる哉」

中納言兼輔 Chunagon-kanesuke
「みかのはら わきて流るる
いつみかは いつみきとてか
こひしかるらむ」

中納言(藤原)敦忠atsutada
「身にしみて 思心の としふれば
遂に色にも 出ぬべきかな」

源公忠朝臣
Minamotono-kintada-ason
「行やらて 山路暮しつ ほととぎす
今一声の きかまほしさに」

徽子kishi女王
「ぬる夢に うつつのうきも わすられて
おもひなぐさむ ほどぞはかなき」

藤原敏行朝臣
「秋来ぬと 目にはさやかに 見えね共
風のをとにぞ 驚かれぬる」

藤原清正
「ねのひしに しめつる野辺の ひめこまつ
ひかてや千代の 陰をまたまし」

藤原興風okikaze
「誰をかも しる人にせむ 高砂の
まつもむかしの 友ならなくに」

坂上是則Sakanoue-no-korenori
「三芳野の 山のしら雪 つもるらし
旧里寒く 成まさる也」

三条院女蔵人nyokuroudo
「いははしの よるのちきりは
たえぬへし あくるわひしき
葛城katsuragiの神」

大納言能宣Dinagon-yoshinobu
「みかきもり 衛士の焼火の よるはもえ
昼はきえつつ 物をこそ思へ」

平兼盛Taira-no-kanemori
「暮て行 秋の涙 形見にをくものは
我もとゆひの しもにそ有ける」

紀貫之Ki-no-tsurayuki
「しら露も 時雨もいたく もる山は
した葉のこらす 色つきにけり」

伊勢
「三輪の山 如何に待見む としふとも
たつぬる人も あらしとおもへは」

山辺赤人
「あすからは 若葉つまむと しめし野に
昨日も今日も 雪はふりつつ」

僧正遍昭henjo
「すえの露 もとのしつくや 世中の
おくれさきたつ ためし成らむ」

紀友則
「東路の さやの中山 なかなかに
何しか人を おもひそめ剣」

小野小町
「色見えて うつろふものは 世中の
人の心の 華にそ有ける」

中納言朝忠
「萬代の 始と今日を いのりをきて
今行末は 神そかそへむ」

藤原高光
「かくはかり へかたく見ゆる世中に
浦山しくも すめる月かな」

壬生mibu忠峯
「はるたつと いふはかりにや みよし野の
山もかすみて けさは見ゆらむ」

大納言頼基yorimoto
「ひとふしに 千代をこめたる つえなれは
つくとも尽し 君かよはひは」


源重之
「つくは山 葉山しけ山 しけけれと
おもひ人には さはらさりけり」

源信明朝臣
「あたら夜の 月と華とを おなしくは
哀しれらむ 人に見せはや」

源順Minamoto-no-shitagou
「水の面minanomoに 照月なみを
かそふれは 今夜そ秋の
もなかなりける」

清原元輔motosuke
「ちきりきな かたみに袖を しほりつつ
すゑの松山 波こさしとは」

藤原元真motozane
「荒玉の 年を送て ふる雪に
はるとも見えぬ けふの空哉」

藤原仲文nakafumi
「有明の つきのひかりを 待ほとに
わかよのいたく ふけにける哉」

壬生忠見Mibu-no-tadami
「焼す共 草はもえなむ 春日野を
但はるの日に まかせたら南」

中務Nakatsukasa
「秋かせの 吹につけても 問ぬかな
おき(萩)の葉ならは をとはしてまし」