2010年12月20日月曜日

砥石山ロード

19日は京都の東山方面へ行ってきました
ここ丹波篠山から京都に向かうには
国道372号線を南東に進みますが
途中、仕上砥石が採れる亀岡市を通過します(参照
亀岡市近辺は他にも、優れた中砥で知られる
青砥が採れる山もあります
丸尾山方面を過ぎ、京都縦貫道の千代川インターに入るため
372号線から左折し東に進みますが
その道をしばらく進むと神前(こうざき)という所を通ります
この付近も砥石山があり
以前は神前産の仕上げ砥石(参照)や
岡花産の青砥が採掘されていたということです(参照

京都縦貫道が終わると京都市西京区の国道9号線で
それを千代原口の交差点まで進み
そこを左折し嵐山に向かいます
このコースは京都の東部に行く場合の
私のお気に入りのコースです

 ここは嵐山の名所 「渡月橋
桜の時期や紅葉の時期は
大渋滞になるのでここは通りませんが
今の時期は大丈夫です
それでも日曜日なので多くの観光客で賑わっていました

渡月橋が架かっている川は桂川で
この上流は亀岡市になり保津川と呼ばれていて
そこから川下りの船が出ています(参照
亀岡市とその上流の南丹市の
川の西側には仕上砥石の産地八木乃島があり
(千代川インターの近くになります)
東側には大平、新田、愛宕山などの
仕上砥石の山が連なっています(地図参照


嵐山の観光地を抜け、東に向かうと高尾方面
途中から南に進み、しばらく行くと
左側に大きな池が見えてきます(広沢池)
この時はほとんど水がなく干上がっていました
向こうに見える山の奥が
仕上砥石の名産地梅ケ畑地区です
中山、奥殿(おくど)、菖蒲(しょうぶ)等々・・




池の北西側ですが
山向こうが、これも仕上砥石の産地
鳴滝方面になります

そこをさらに南東に進むと仁和寺、竜安寺、金閣寺と
名刹が続きます

金閣寺を過ぎ、大通りに出ると
そこは西大路通の北端にあたり
私はさらに北に進み北大路通りに入り
そこからさらに北の通り、北山通に入ります

12月の北山通はなぜか私は好きなのです
通りの途中、コーヒーで一服した後、街をウロウロし
東山の銀閣寺を目指して車を進めるのです・・
地図参照下さい

2010年12月17日金曜日

お守り刀展拝観

大阪歴史博物館で開催されている
お守り刀展覧会に足を運びました

 地下鉄の出口を出ると
間近に博物館の建物が聳えています
後方には大阪城天守閣が聳えているのが見えるのですが
後ろに立っている高層ビルに呑まれて
ちょっと威厳が消されてしまっています・・





 会場入り口の様子
せっかくなので、常設展示も見ることにしたら
エレベーターで10階まで行くように云われたので
そのようにしました
刀剣展は6階で行われているということです






 10階から常設展示を見ながら
エスカレーターで降りていくと
途中の踊り場が全面ガラス張りになっていて
このように大阪城を望むことができます





 会場内は撮影禁止になっていたので
展示の様子はお伝えできませんが
私の心に残った一振りを
ぜひ見ていただきたいと思います
(販売図録から部分転載)

これは鎌倉時代中期頃の姿をした太刀ですが
作者は岐阜県の吉田政也氏
今年、平成二十二年の新作です
全面が山鳥毛丁子刃文となっています
おそらく岡野家に伝わる国宝の一文字「山鳥毛」を
意識して打たれたものであろうと思いますが
見事でありました
研ぎも氏自身が行ったということですが
妖しいまでの存在感に
時間の経つのを忘れて見入ってしまいました
ぜひ一度手に取って拝見したいものです

その他の展示刀の受賞作は
全日本刀匠会HPで紹介されています





 それからこの短刀は
展覧会とは関係がないものですが
展示会場で販売されていた刀剣誌の
精炎vol.3に掲載されていた
天田昭次氏の作品です
見事な相州伝に息を呑んでしまいました・・





博物館を出ると
天守閣の上には月が出ていて
空の左側には、伊丹空港か関西空港かは
分かりませんが
飛び立った旅客機が間近に・・
このとき、なんとも云えない感慨に打たれてしまったのです・・

2010年12月8日水曜日

特注仕様のラプレヴォット・タイプ完成

が出来上がりました
弦長:640mm









新作 小型モダン・タイプ完成

 新作の小型モダン・タイプが
出来上がりました
弦長:640mm
音出しをYou TubeでUPしました

ボディサイズ
長さ:460mm 上部幅:250mm 
ウエスト幅:205mm 下部幅:330mm

長さ:480mm 上部幅:255mm
ウエスト幅:210mm 下部幅336mm

参考までに
1864年製の弦長650mmのトーレスの
ボディサイズは
長さ:483mm 上部幅:272mm
ウエスト幅:235mm 下部幅:360mm 

























2010年12月2日木曜日

三河白名倉と中世中山仕上げ砥

新たに手に入れた砥石を
早速使ってみました

まずこれですが
京都梅ケ畑地区にある中山間府のなかで
中世(江戸時代以前)から
採掘されている坑道で新たに掘られたものです
前回のものより硬めの
最終仕上げ用のものを手に入れました
入手先:さざれ銘砥




ひじょうに硬いにもかかわらず
よく反応し、心地よく研ぐことができます











そしてこちらは
三河白名倉砥の天上層のものです



これはほとんど仕上げ砥と
云ってもいいくらいです
寛政十一年(1799年)に発行された
「日本山海名産図会」 で
三河名倉砥が仕上砥石として
紹介されているのが納得できます