2012年6月7日木曜日

ラプレヴォット・タイプのネックとボディを接合


今日は
ラプレヴォット・タイプの
ヘッドとボディを接合

これはネックのヒール部分


このように接着


(ニカワ)で接着した状態


ヒールを荒仕上げし


ボディと接着


これは仮接合した状態


この後、膠で接着
この作業は、昨年
動画をUPしております


33弁の手回しオルゴールは
色付けを終えました


フタにこういうのを付けても
おもしろいかも・・
これは沖縄近辺の
ウニらしい・・
美しい色と形ですね

2012年6月6日水曜日

今日の工房


今日の工房の様子

特注の19世紀ギター
ラプレヴォット・タイプの
ヘッドとネックを継ぎました


ネック先端の斜めカットは
長勝窓付き導突鋸で挽いたままの状態です
これまでは従来の縦挽き鋸でカットし
際鉋で仕上げていたのですが
長勝導突鋸は挽き肌が滑らかなので
そのまま接着できるのです
これには大変助かります








2012年6月3日日曜日

今日の作業はここまで


33弁用手回しオルゴ-ル
縁には紅カリンを貼ってみました





白い部分はメープル材
何とか間に合うでしょう


2012年6月2日土曜日

工房の様子


今日の工房の様子

二台の特注ギターの製作の合間に








33弁用の手回しオルゴールを作っていきます
篠山の間伐材のキットよりも
一回り大きめにしました





依頼を受けていた
ヴァイオリン弓の先端割れの修理も
無事に終了


2012年5月29日火曜日

シクンシ科の月桂樹


3月に注文していた
オリエンタル・ウォルナットが
ようやく届きました



今回は試みにギタ-用材を
10セット注文してみました


ウォルナットということですが
見たところクルミ材ではなさそうです


削った感じもウォルナットとは思えません
業者から送られてきた伝票には
INDIAN LAUREL となっています
ロ-レルといえば月桂樹のことですが
インターネットでちょっと調べてみたら
月桂樹と呼ばれる木には
クスノキ科のものと
シクンシ科のものがあるようです(参照
シクンシ科のものはインドやミャンマーに
生息しているようなので
今回のものはこのシクンシ科のものと思われます


鉋で削ると美しい縞模様が現われました


水で濡らしてみました
ニスを塗るとこのような感じになります
タッピングの反応は
メープルによく似た感じです
Boxハープと相性が良さそうです



2012年5月27日日曜日

今日の工房 裏板を接着


製作中の2台のギター
きょう裏板を接着しました






これはフォルクローレ用ギターとして
製作しているものですが
ボディの大きさはモダン・タイプとしては
かなり小型です(参照)。弦長は650mm

今回はこの型で楽器全体の反応が
できるだけ深くなるように試みました
この表現は言葉では難しいのですが
楽器全体をタッピングしたときに
コツコツとした部分が存在しない
とでも言いましょうか・・
楽器の種類を問わず、レベルの高い楽器は
こうした反応を示しているように
私は感じているので
ここ10年ほど様々な試みをやっています
現時点で言えることは
この反応は19世紀ギターでは難しく
大型のモダン・タイプではハーモニック・バー
の下方でしか実現できないような気がしています
それが今回の小型のモダン・タイプでは
比較的可能性が高いような気がしているのです


2012年5月26日土曜日

手タレ







手の型を取りたいという依頼があり、手タレをやりました
かなり細かいところまで再現されるもので・・
同じ形にして自分の手を見ても
まったく別物にしか見えないのが不思議・・

2012年5月22日火曜日

奥殿産本巣板天井でハイス鋼の鉋身を研ぐ


20日に紹介した仕上砥石
奥殿産本巣板天井でハイス鋼の鉋身を
研いでみました(動画参照

動画で最初に使っているのは
愛媛県産の伊予砥(粒度は約#1000)
この砥石は柔らかめで、通常の鉋身は
砥泥が出すぎてやや研ぎ難いのですが
ハイス鋼の鉋身にはほど良い反応をしてくれ
心地よく研ぐことができます
研磨力も強く、ハイスにはこれ!という感じです




次に使っているのは
これも前回使用した、新たに手に入れた
天然中砥、沼田砥と思われるものです
粒度は#1500以上ある感じで
中研ぎの最終段階として威力を発揮してくれます
ハイス鋼にもよく反応します




そして仕上げ研ぎですが
これも前回使用した
奥殿産本巣板天井層のものです
通常の鉋身よりも反応良く
中砥の傷をあっという間に消すことができました




そしてこれは以前紹介した中世中山砥
これもハイス鋼によく反応し
上の奥殿本巣板天井とよく似ています


研ぎ上がりも同様の仕上がりで


二つを並べてみると
質感、模様など見た目もよく似ています


側の状態ですが
右の奥殿産本巣板天井は
巣の層が顕著に確認できるので
巣板ということが納得できますが
左の中世中山砥は
全体に質は均一で層は判然としません


この二枚の仕上砥で
燕鋼の鉋身も研いでみましたが


ハイス鋼同様よく反応しました