ギター製作家の視点
撥弦楽器製作家・田中清人の仕事、 趣味に関するブログ
2010年9月9日木曜日
特注サイズギター製作 その4 補強材
製作中のギター
今日は響板と裏板の補強材を用意しました
明日、ニカワで接着します
これは特注サイズのモダン・タイプの響板
内部パーツ作りの一部を
You Tube に
UPしました
これは裏板
初めてのサイズなので
補強材はかなり高めのものを接着し
接着後、タッピング反応を確かめながら
削り込んでいきます
そしてこちらは
ラプレヴォット・タイプの響板
補強材の接着面加工の様子を
動画で
UPしました
2010年9月7日火曜日
碧玉と九鬼水軍 その22
これは
以前紹介した
中国
遼寧省
から出土している
戦国時代
(紀元前403~221年)
の銅戈ですが
はっきりとした
三つ巴紋
が見られます
同時代の遼寧省からは
このような青銅器も発見されていますが
これにも三つ巴紋が鋳込まれています
省略された図形ですが
これも三つ巴紋と言えそうです
巴紋を社紋にしている神社は
全国に多く存在しますが(
参照
)
紹介したサイトでは
「巴紋は日本の武具の
鞆
(とも)の形に
似ている・・云々」とありますが
どうもそれだけの理由ではなさそうです・・
2010年8月28日土曜日
驚異の鉋 中惣
いま使っている荒削り用の
寸六鉋(身巾6cm)の刃が
だいぶ短くなったので
そろそろ新しいものをと
探していたのですが、ネット・オークションで
「中惣」銘の古い鉋を目にしました
古い鉋のことはあまり知らないのですが
この鉋は一見していい雰囲気が感じられたので
入札しておきました
オークション終了の日
他に誰も入札がなく数千円で落札
ということで、手許に届いた鉋がこれです
出品した方は、こういった古い道具を
専門にされているようで
古い鉋身を新しい台にすげ換えて
すぐ使えるようにしてありました
「中惣」という銘がなんとか判読できます
裏はベタ裏になっていたので
自分で透き直しました
鋼にグラインダーを当てて
火花を出してみましたが
炭素鋼系の火花が散りました
研ぎ角度は鉋では有り得ない21度に
研がれていましたが(通常は25~30度)
とりあえずそのままの角度で
研ぎ直しました
そして使ってみてびっくり
ギターの裏板の荒削りをしてみたのですが
切れ味よく、5mmほどの厚さの
硬いインド産ローズウッド(紫檀)を
2,5mm前後まで削っても
刃先はびくともしていないのです
しかも逆目もほぼ止まっている・・
いま使っている鉋に
これほど強靭で永切れする鉋は
燕鋼かハイス鋼のものくらいしかありません
おそるべし
削りの様子は
You Tube に
UP
しておきました
ローズウッドの荒削りをした後の状態ですが
やや刃先が細かく変形しているところがありますが
これは研ぎ角度が鋭利なのが原因だと思われます
ですが、まだまだ健在です
荒削りの鉋屑
刃先角度が鋭利なので
逆目にやや深く入り過ぎています
刃先だけ角度を27度ほどで研ぎ直し
今度はギターの響板の補強材に使う
パサパサのスプルースを削ってみました
荒削り用に調整した鉋台でも
これくらい削ることが出来ればOK
削り肌も美しい
2010年8月26日木曜日
優れた中砥 会津白砥
会津産(福島県)の中砥、会津白砥を手に入れました
早速試し研ぎをしましたが
反応よく、強い研磨力があります
画像では分かりにくいですが
表面には艶があり磨きあげた大理石のようです
但馬砥
もこのような感じですが
研ぎの手応えは但馬砥よりもかなり柔らかい感じがします
試し研ぎの様子を
You Tube
に
UP
しました
この動画では
会津砥の次に三河名倉を使った方が
良かったかもしれません
次回、違った組み合わせの砥石で
やりなおしてみます
ということで
第二弾をUP
しました
2010年8月22日日曜日
特注サイズギター製作 その3
特注モダン・タイプの
サウンドホール縁飾りのパーツです
この
作業の様子
も You Tube にUP
しました
以下、他の作業
響板表面の仕上
サウンドホール装飾の仕上
響板厚み仕上
サウンドホール切り抜き
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