この刀は、このブログにコメントをいただく
源 信正さんこと簗瀬(やなせ)哲也氏の
この刀には刃中に長い金筋(金線)が入っているということですが
御自身、これが金筋なのか自信がないということです
これをご覧になって皆さまどう判断されますか
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以下、簗瀬氏による説明です
簗瀬市蔵の父彦六は備前長船刀匠横山左近介源祐信(友成56代孫)の門人で、祐信が安政三年11月11日福江城下に屋敷知行を下され作刀。万延元年9月15日に五島を辞去するまでの3,4年間滞在した際に長船の作刀を学び(1854~1860)五島神社の宝刀を明治17年に鍛造した。
五島には横山祐信と簗瀬一党にのみが刀工といわれている。五島神社の御刀はWWⅡ戦後の際、もって行かれました。
裏表に昇り龍下り龍が彫られたのでなく、研磨の時に自然と浮き上がってきたので、宝刀とされたといわれてます。
この刀を作刀したのは、私の曽祖父「源朝臣 簗瀬市蔵 信正」(みなもとのあそん やなせいちぞう のぶまさ)(刀工名 源 信正)です。亡くなる一年前69歳の作で、祖父 初(はじめ)との合鎚で昭和三年に作刀したものと思われます。
彦六は信正の父になります。
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刃中にあるこのような筋を
金筋と言ったり銀筋と言ったりしますが
金筋の定義は、鑑定の指南書などでは
「刃縁や刃中に現れる筋で
沸が凝結して黒く光り輝いている直線状のもの
屈折しているものは稲妻と称する
金筋と同様でも白みを帯びて見えるものは銀筋と呼ぶ」
とされています
とすると、この刀のように
刃文に沿って曲線を描いているものは
稲妻とする方が妥当なのでしょうか・・
人によっては、白熱電球に当てて見て
金色に見えなければ金筋とは言えない
という人もいますので
なかなか判断が難しいところではあります
私が思うところは
この筋は沸(にえ)の凝結が緩いもののように見えますので
薩摩刀によく見られる沸筋とするのが妥当のような気がします
この筋は沸(にえ)の凝結が緩いもののように見えますので
薩摩刀によく見られる沸筋とするのが妥当のような気がします
薩摩風稲妻とでも言いましょうか・・
しかし、この御刀は匂(におい)出来のように見えます
匂出来の刀にも沸筋が出るものなのでしょうか・・
不思議といえば不思議です・・
しかし、この御刀は匂(におい)出来のように見えます
匂出来の刀にも沸筋が出るものなのでしょうか・・
不思議といえば不思議です・・