今日から本格的に
ニス塗りを行います
ニス塗りの動画は
参照ください
フレンチ・ポリッシュ仕上は
アルコール・ニスの
レモン・セラックが
ちょっと足りないようなので
今のうちに
溶かしておこうと思います
これはセラック・レモンの
原料でフレーク状に
なっています
レモン・セラックは
溶解しにくいので
できるだけ細かく砕きますが
まず日本で古来から
使われてきた
薬研(ヤゲン)で
おおまかに砕きます
この最初の砕きは
ヨーロッパでは
布に包んで槌で叩いたり
するようですが
いろいろと試した結果
この薬研が最も具合が
いいのです
薬研はその字のとおり
本来は漢方薬などを
砕くために考案されたものの
ようですが
これを考え出した人を
尊敬します
因みに、ボタンセラックなど
フレーク状ではなく
厚みがある原料は
次にコーヒーミルでさらに
細かく砕きます
まさかコーヒーミルが
こんなところで
役に立つとは
思いもしませんでした・・
砕いたセラック適量を瓶に入れ
3倍ほどの容量のアルコールで溶かします
私は変性エタノールを
使っています
アルコールを入れ
瓶を振って撹拌すると
間もなくセラックは
ゲル状に固まり
瓶の底に沈殿します
瓶を立てたままにしておくと
底で固まったセラックが
溶けにくいので
写真のように斜めに
立て掛けておき
2~3時間おきに瓶を1/4ほどグルリと回転させます
そうすると底に溜まった
ゲル状のセラックが移動し
撹拌され溶けやすくなります
こうすると数日で溶けますが
私は念のため
1週間ほど放置しています
完全に溶けたら
濾し紙で濾過します
これは以前溶かしておいた
レモン・セラックです
セラックの原料は
精製の状態にもよりますが
変質するとアルコールに
溶けなくなります
これまでの経験では
レモン・セラックで5~6年
無色セラック(Shellac sun)だと3年ほどで変質します
ですから私は原料はドイツから少量ずつ取り寄せ
無色セラックは