2011年9月27日火曜日

丹波霧


丹波篠山(ささやま)の朝
篠山は標高250mほどの高原盆地なので
この季節、朝は濃い霧に包まれます






霧とコスモス





霧に蔽われた朝日とヒガンバナ 




ヒガンバナと黒大豆
黒大豆は10月5日頃から
枝豆として出荷されます

2011年9月26日月曜日

今日の工房 フレット溝切り

今回製作中の二台の特注ラプレヴォット・タイプは
どちらも真鍮の板フレットを入れます

 板フレットの厚みは1mm
鋸はアサリ(刃の左右の曲げ具合)
自分で調整した畦引き鋸を使います
フレットの打ち込み具合は
音に大きな影響を及ぼすので気を遣います

鋸の切り溝の幅は人間がやることですから
常に一定とはなりません
また、硬い黒檀材を切るので鋸のアサリも
だんだん狭くなっていきます
ですから板フレットの厚みも、圧延ロールで
微調整を行い、打ち込む溝に合わせていきます





 溝の深さもできるだけ一定にしたおいた方が
後々の作業が楽なので
溝切り作業は時間を惜しまず、じっくりと取り組みます







作業の息抜きに工房の裏を眺めます
ツユクサとヒガンバナ
そして色付いた柿の実が同時に見られる
というのは珍しい気がします・・



2011年9月20日火曜日

アルコールニスの原料、セラックを薬研で砕く シェラック・ニス


今日から本格的に
ニス塗りを行います


ニス塗りの動画は
参照ください
フレンチ・ポリッシュ仕上は

アルコール・ニスの
レモン・セラックが 
ちょっと足りないようなので
今のうちに
溶かしておこうと思います
これはセラック・レモンの
原料でフレーク状に
なっています 

レモン・セラックは
溶解しにくいので
できるだけ細かく砕きますが
まず日本で古来から
使われてきた
薬研(ヤゲン)
おおまかに砕きます
この最初の砕きは
ヨーロッパでは
布に包んで槌で叩いたり
するようですが
いろいろと試した結果
この薬研が最も具合が
いいのです

 薬研はその字のとおり
本来は漢方薬などを
砕くために考案されたものの
ようですが
これを考え出した人を
尊敬します
因みに、ボタンセラックなど
フレーク状ではなく
厚みがある原料は

次にコーヒーミルでさらに
細かく砕きます
まさかコーヒーミルが
こんなところで
役に立つとは
思いもしませんでした・・
動画をUPしました

砕いたセラック適量を瓶に入れ
3倍ほどの容量のアルコールで溶かします
私は変性エタノールを
使っています

アルコールを入れ
瓶を振って撹拌すると
間もなくセラックは
ゲル状に固まり
瓶の底に沈殿します
瓶を立てたままにしておくと
底で固まったセラックが
溶けにくいので
写真のように斜めに
立て掛けておき
2~3時間おきに瓶を1/4ほどグルリと回転させます
そうすると底に溜まった
ゲル状のセラックが移動し
撹拌され溶けやすくなります
こうすると数日で溶けますが
私は念のため
1週間ほど放置しています

完全に溶けたら
濾し紙で濾過します
これは以前溶かしておいた
レモン・セラックです

セラックの原料は
精製の状態にもよりますが
変質するとアルコールに
溶けなくなります
これまでの経験では
レモン・セラックで5~6年
無色セラック(Shellac sun)だと3年ほどで変質します
ですから私は原料はドイツから少量ずつ取り寄せ
無色セラックは
冷凍保存しています
参考までに輸入先はHAMMERLです


2011年9月19日月曜日

工房の様子 ニス塗りにかかりました


製作中の特注ラプレヴォット・タイプ二台
ニス塗りにかかりました
以下の画像は木地仕上を終えた状態