2012年3月20日火曜日

2012年3月16日金曜日

長勝窓鋸と古い窓鋸でスプルースを製材する

長勝鋸さんに目研ぎをしてもらった
窓付き鋸と古い窓付き鋸で
スプルースを製材しました(動画参照
このスプルースは
前回、2010年11月に製材したものと
同じ産地のもので、材質もほぼ同じものです

手前は先日長勝さんのところで購入したもの
奥の古い方は、長勝さんに見てもらったら
もう使い込まれていて寿命だということなので
そのまま持ち帰ったものです
刃先の摩耗が激しかったのですが
今回何とか使いたかったので
自分で目立てをしたものです
刃先の先端が揃っていないので
切れが荒いのですが、なんとか使えました

どちらも銘は同じで
会津の中屋光右衛門です(参照


こちらは長勝さんが目研ぎを施した窓鋸
刃渡り約50cm、身幅は最大約13cm


挽き屑です


こちらは自分で目立てをした古い窓鋸
刃渡り60cm、身幅19cm


交互に使って約20分で挽き終わりました



2012年3月13日火曜日

平家琵琶 鶴首と海老尾を仕上げる

鶴首と海老尾を膠接着し

鶴首に出ている芯を一部埋木しました
埋めたのは、この鶴首材にしたカリンの木

木の皮部分を表面に出したかったのですが
面が微妙に合わず、これが限界でした
これで出来上がりとします





中世中山砥で三代目千代鶴鉋を研ぐ


You TubeにUPした
研ぎ動画画像を
紹介しておきます
研いでいる鉋身は
三代目・千代鶴
落合宇一作「三水」銘
寸八です 

最初に使っているのは
無印のセラミック砥石
(人造中砥)
粒度は1000


次に今日手に入れた
京都梅ヶ畑・中世中山産の
仕上砥
厚みが5cm以上あり
裏側の皮が薄めだったので
5mmほど削り
こちら側も研ぎ面に
してみました
ザクザクと良く反応し
強い研磨力があります
砥泥は邪魔にならず
砥面の底力を充分
感じることができます

人造中砥の深い傷が
短時間で消えました
筋はほとんど死んでいますが
地鉄(じがね)にやや
及ぶものがあります
(はがね)は大丈夫です
後で筋は掘って除去します

こちらは本来の研ぎ面
この面の筋も死んでおり
ほとんど当たりません

こちらの面もよく反応し
裏側よりは緻密に
仕上がります
荒い研ぎ応えにもかかわらず
鋼が鏡面近くまで
仕上がるのは
実用上大変助かります

研ぎ上げた鉋で
燻煙熱処理された
国産カラマツ材を
削ってみました(参照



厚みを約1mm減らした
刃先の状態
通常のスプルースよりも
刃先の摩耗が激しい(参照 

その後、ハイス鉋を
研いでみました
こちらは裏面で
筋を2本除去しました
よく反応し、強い研磨力を
発揮します

こちらは表面
こちらも同様に
良く反応します

ハイス全鋼鉋も
研いでみました
両面とも良く反応します
ハイス全鋼鉋刃でも
通常の、薄い鋼(はがね)
鍛接した鉋身と
同じように反応する
というのは
ちょっと考えられません
恐るべき仕上砥です


2012年3月12日月曜日

長勝鋸とレザーソーで本黒檀のフレット溝を切る

長勝さんに目研ぎをしてもらったフレット・ソーと
フレット・ソーとして使っているレザーソー180厚刃
で本黒檀・コクタンの試し挽きを行いました

長勝さんに目研ぎをしてもらう前の
同じ鋸でフレット溝切りをしている
動画も参照ください


下から1・3・5本目の切り溝が替刃式レザーソー
商品銘はレザーソー180厚刃 No.S-293
2・4・6本目の溝が長勝さん目研ぎの
谷口清三郎銘の導突鋸
どちらも良く切れますが、長勝鋸の方が
切れ音はスムーズで、切れ痕も美しい
試し挽きをしながら感じたことは
フレットの溝切りは、この2種類の鋸を使うと
より効率的に行えるのではないかということです


替刃式レザーソーの180サイズ厚刃は
やや切り溝の幅が広いので
アサリを狭くする必要があります
その時に重宝するのが
このダイヤモンド・シャープナーです
粒度は#1000ほどの細かいものです


このダイヤモンド・シャープナーを
鋸板面に沿って軽くアサり部分を全面擦ります
両面軽く1回擦るだけで切り幅は
狭くなりますので、試し挽きをしながら
切り溝の幅を調整していきます