2012年9月13日木曜日
2012年9月12日水曜日
Antonius Stradivarius 作ギターの図面
9月17日に兵庫県西宮で行われる
西垣林太郎さんのレクチャーコンサートで
使われる楽器のうち
ストラディバリ作ギターのコピー楽器(参照)の
図面をデジタル化したものはないか
という問い合わせがありましたので
Web上を探してみましたが
見当たりませんでした
この楽器のオリジナルが収蔵されている
とされるアシュモリアン博物館サイトでも
楽器の図面は販売されているものの
ストラド・ギターの図面のデジタル画像は
サムネールの小さなものしか見当たりません
サムネールの小さなものしか見当たりません
そういうことなので、以下図面のコピーを
UPしておきたいと思います
原図は古い青焼きコピーなので
線が明瞭ではなく
この画像はそれをさらにコピーしたものです
右クリックで別画面で開くと
大きな画像を見ることができます
右クリックで別画面で開くと
大きな画像を見ることができます
2012年9月9日日曜日
特注トーレス・タイプの貝象嵌
製作中の特注トーレス・タイプの響板
これは20年ほど前に入手していたチェロ用材
今回、野村隆哉研究所で
燻煙化学処理してもらったものです
サウンドホール縁飾りには
螺旋模様を象嵌します
使う貝は白系のアワビ貝と
緑系のメキシコアワビ
これらは貼り合わせシートから切り出します
ヘッドには注文を下さった方
自らがデザインされた
虫喰いのある枯葉を象嵌します
なかなかおもしろいデザインです
使う貝は白系のアワビ貝と
緑系のメキシコアワビ
これらも貼り合わせシートから切り出します
もう一種、黄蝶貝は1枚もののシートです
こういうことをやっている間
飼いネコが7日の夜からずっと
プリンターを置いている台の下に
うづくまっていました
夕方、ごそごそと出てきた顔をみて大笑い
どうもマムシに咬まれたようで・・
以前、飼っていた小型犬が
マムシに咬まれたときと同じ症状です
この時は咬まれるところを目撃しましたが
今回は確かではありません
しかし、ほぼ間違いはないでしょう
以前獣医に訊ねたときには
犬や猫はマムシに咬まれても
まず死ぬことはない、ということだったので
今回もしばらく様子を見てみます
それほど深くは咬まれていないようなので
大丈夫でしょう
さっきエサを少し食べました・・
2012年9月5日水曜日
スプルースの光透過実験
いま製作中の2台のラプレヴォット・タイプは
響板に燻煙化学処理された
アルペン・スプルースと
未処理の同じ産地のスプルースを使っています
サウンドホールの縁飾りを入れる部分を
削り取ったところで、ふと
処理されたものと未処理のものの
光の透過具合はどうなのだろうかと思い
いい加減な実験ですが
ちょっと比べてみました
上の画像は右が30年ほど自然乾燥させたものを
燻煙化学処理してもらったもの
左は未処理のもので
20年ほど自然乾燥させています
心なしか右の処理されたものの方が
光の透過率が低いような気がします
溝を彫ったところはどちらも
厚みは2mmほどです
溝を彫っていないところは
どちらも現状の厚みは約3,2mm
こちらは未処理のもの
こちらは燻煙化学処理されたもの
これに、このような電球を当て
反対面から見ると
未処理のものはこのように透過します
そしてこちらは処理されたもの
やはり燻煙化学処理されたものの方が
光の透過率は低いようです
このような実験を思い立ったのは
ここ30年ほど150年以上経った古いギターを
かなりの数修理・修復してきましたが
響板に使われているスプルースは
ほとんど光を透過しないのです
それが何故なのか、そしてどれ位の年数で
透過しなくなるのか
ということを知りたいと
かねがね思っていたのです
そういうこともあり
25年ほど前にやってみたことのある
実験をもう一度やってみました
上のスプルースは30年ほど自然乾燥させた
アルペン・スプルースですが
このように光が透過します
これを家庭用アイロンの強(約190度)で
このような状態になるまで
両面から熱をかけてみました
時間にして片面2分ずつ、合計4分ほどです
やや透過率が下がったような感じです
これをさらに高い温度で
両面から少し焦がしてみました
時間は片面数秒です
そうすると焦げた部分は
ほとんど光を透過しなくなりました
これは木質部が炭化したためだろうと
思われますが、内部までは
影響は及んでいないようにも思えます
真相を知りたいところであります・・
2012年9月2日日曜日
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