2013年7月2日火曜日
2013年6月30日日曜日
古い会津刃物と会津鉋総括
21日に紹介した古い会津鉋
寸四(身幅61mm)の「重」の
下の字について
「くずし字辞典」をつぶさに
調べてみました
その結果「舞」の字
そして「置」
これらが似ています
そして最初に疑った「丸」
やはり「丸」でしょうかね
しかしながら
「会津の刃物鍛冶」の
会津鍛冶銘には
「重舞」や「重由」
「重置」「重丸」は
見当たりません・・
謎です
参考までに
これらは「道具曼荼羅」で
紹介されている会津鉋
左端の上下2点は「重道」
中央上は「重親」か?
上段右の刻印銘は
判然としません
下段中央は「重利」
その右は「重輝」
そして私の手許にある重房(玉鋼)
重道(玉鋼)
重明(東郷鋼)
重延しげのぶ(特殊鋼)
これは仕事で使えるレベルでは
ありませんでした
重利(玉鋼)の二寸鉋
重力(玉鋼)
重則・寸八
玉鋼、初代か・・
重勝(玉鋼)
重春 銑(玉鋼)
重春(玉鋼)
切れ味よく、永切れする
重輝(玉鋼)
切れ鋭く、永切れする
重輝 櫛刃鉋(玉鋼)
渡辺 重輝 寸六
(身幅約6.5cm)
内丸鉋として使われていた
ものと思われます
特殊鋼系でグラインダーに
当てると
火花は比較的多めに飛びます
平鉋として砥ぎ上げた状態
渡辺重輝銘は
堤章氏による著書
「会津の刃物鍛冶」には
記載されていません
重高(玉鋼)
その後、豆平鉋に改造
焼き入れがやや甘く
仕事では使いにくい
重高(玉鋼の小鉋)
よく切れ、永切れする
重高(寸六・玉鋼)
切れ味よく、永切れする
重保(東郷鋼)
刃先強靭で永切れする
重上(寸六・玉鋼)
これは刃先が甘すぎて
仕事では使えない
贋作かもしれない
重次(玉鋼)
切れ味よく、永切れする
重清(内丸鉋と際鉋)
よく切れ、永切れする
重光(作里鉋か?)
刃先はやや甘い感がある
他には、堤章氏による著書「会津の刃物鍛冶」
で紹介されているものが
あります
「会津の刃物鍛冶」で
紹介されている銘を
挙げてみると・・
重房 重広 重綱 重行
重春 重正重吉 重則
重利 重輝 重里 重岩
重明 重上 重友 重金
重親 重義重忠 重光
重直 重道 重高 重平
重長 重若 重保 重延
重輝 重富重成 重清
重武 重次 重松 重氏
重時 重兼 重定 重興
重直 重遠重門 重森
重豊 重賢 重勝 重之
重元 重只 重隆 重盛
重栄 重宗
紹介されている銘を
挙げてみると・・
重房 重広 重綱 重行
重春 重正重吉 重則
重利 重輝 重里 重岩
重明 重上 重友 重金
重親 重義重忠 重光
重直 重道 重高 重平
重長 重若 重保 重延
重輝 重富重成 重清
重武 重次 重松 重氏
重時 重兼 重定 重興
重直 重遠重門 重森
重豊 重賢 重勝 重之
重元 重只 重隆 重盛
重栄 重宗
2013年6月29日土曜日
犬釣り・・?
都会から遊びに来た知人が犬釣りを見たいというので・・
YouTube動画UPしました
川で泳いだ飼い犬のテンは大喜びで
ハイ・テンションになり、やりたい放題・・
飼い主のペットボトルをまきあげキャップを噛み砕いたり
右に左に走り回ったり・・
飼い犬テンはヨチヨチ歩きのときから水に興味を示し
散歩に行くようになったら早速川にドブン・・水が大好きなのです
この犬の親は代々猟犬をしていたので
その血統の影響でしょうか・・
2013年6月28日金曜日
篠山市真南条上3号墳の出土品
25日に紹介した兵庫県三田さんだ市藍本にある
高川古墳群から北東に8kmほど離れたところにある
篠山市真南条上3号墳の発掘報告書を手に入れました
これは真南条上3号墳から出土した装飾品
紅色の勾玉はメノウ製
白い管玉は3年前に紹介した塩田石でしょうか・・
興味は尽きません・・
参考までにこちらは25日に紹介した
三田市藍本の高川古墳から出土した装飾品の一部
時代はどちらもほぼ同じで6世紀後期とされています
水晶製の棗玉はやや形が違っていて
ガラスの色も違っているのが興味深いところです
土器や鉄器の鏃やじりも同じようなものが出土していますが
真南条上3号墳からは馬具は出土していません
真南条上3号墳から出土している砥石の図
これは写真は紹介されていませんでしたが
「白色のきめの細かい石材」と説明されていますので
これも塩田石の可能性があります
さて、こちらは真南条からさらに北東に8kmほど離れた所にある
丹波最大の前方後円墳である
雲部車塚古墳から出土した鉄製品(地図参照ください)
この古墳は石棺の中はまだ調査されておらず
出土しているのは石棺の回りに埋葬されていた武具ですが
一部は他の古墳のものが紛れ込んでいるという指摘もあります
時代は5世紀の初めから中葉とされています
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