2013年6月28日金曜日

篠山市真南条上3号墳の出土品


25日に紹介した兵庫県三田さんだ市藍本にある
高川古墳群から北東に8kmほど離れたところにある
篠山市真南条上3号墳の発掘報告書を手に入れました
これは真南条上3号墳から出土した装飾品
紅色の勾玉はメノウ製
白い管玉は3年前に紹介した塩田石でしょうか・・
興味は尽きません・・

参考までにこちらは25日に紹介した
三田市藍本の高川古墳から出土した装飾品の一部
時代はどちらもほぼ同じで6世紀後期とされています
水晶製の棗玉はやや形が違っていて
ガラスの色も違っているのが興味深いところです


土器や鉄器の鏃やじりも同じようなものが出土していますが
真南条上3号墳からは馬具は出土していません



真南条上3号墳から出土している砥石の図
これは写真は紹介されていませんでしたが
「白色のきめの細かい石材」と説明されていますので
これも塩田石の可能性があります



さて、こちらは真南条からさらに北東に8kmほど離れた所にある
丹波最大の前方後円墳である
雲部車塚古墳から出土した鉄製品(地図参照ください)
この古墳は石棺の中はまだ調査されておらず
出土しているのは石棺の回りに埋葬されていた武具ですが
一部は他の古墳のものが紛れ込んでいるという指摘もあります
時代は5世紀の初めから中葉とされています




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