2013年9月12日木曜日
2013年9月10日火曜日
浄教寺砥(常見寺・浄慶寺)と諸寄砥
昔の職人さんが使っていた天然仕上砥で
石堂輝秀作の四分小刀(12mm幅)を研いだ
画像を紹介しておきます
最初に使ったのは福井県産の浄教寺砥(じょうけんじと)
(常慶寺砥あるいは常見寺砥とも書く)
硬めの石質ですが目起こしをしなくても反応してくれます
粒度は#1200といったところでしょうか
荒い反応ですが研ぎあがりは緻密です
左は以前紹介した浄教寺砥(水に濡れていない状態)
こちらはやや柔らかめでザクザクとよく反応します
水に濡れた状態
これは但馬産(兵庫県北部)の諸寄砥の縞があるものです
諸寄砥は昔掘られていた但馬砥のことで
現在は別の所で掘られたものが出回っているということです
研ぎ動画で使ったこの砥石も諸寄砥と思われます
現在売られているものは硬過ぎるものが多いのですが
これは硬くても程良く反応してくれます
これも粒度は#1200程度です
ここから仕上研ぎですが
この仕上砥は動画では使っていないものです
動画で使った三丁の仕上砥は
どれも硬い鏡面仕上げ用なので
その前に中継ぎとして
この柔らかめの仕上砥で研いでおくことにました
産地は京都北部・奥の門、層は戸前と思われます
ザクザクと良く反応し強い研磨力があります
以下の三丁の仕上砥石は動画で使ったものですが
どれも硬めの鏡面仕上げ用です
最初に使ったのは巣板
産地は同定できません
硬めの仕上砥は水をごく少なくした方が
反応させやすいのですが
動画ではもう少し水を除去した方が
良かったかもしれません
これも産地は同定できませんが
研いだ感じや研ぎ上がりは
京都亀岡で砥石採掘をされている砥取家さんで
掘られている大谷山のカミソリ砥によく似ています
最後に東物(京都梅ヶ畑産)と思われる
たいへん硬いもの
巣板でしょうか・・
冴えたピカピカの鏡面に仕上がります
柄を挿げ早速仕事で使っていきます
現状では刃角度が低すぎるので
研ぎ進めながら角度修正していきたいと思います
2013年9月6日金曜日
砥石の面直しを張替え式電着ダイヤモンドで作る
現在使っている砥石の面直し用電着ダイヤモンドを
そろそろ新しいものに替えようと思い
今日作りました
右が330mateから購入した張替え式電着ダイヤモンド(#200)
左の板は12mm厚のベニヤ板
カットした後、両面はできるだけ平面にしておきます
電着ダイヤモンドをエポキシで接着した2枚を平面を確認し
精度が悪い場合は修正します
そしてこれを木工用瞬間接着剤で接着します
これは10分ほどでほぼ完全に硬化します
接着したら側の木口を念のためシリコンコークで防水処置しておきます
これをやっておくと滑り止めにもなり使いやすいのです
ついでに新たに手に入れた昔の職人さんが使っていた砥石を
木の台に接着しました
この台の木口もシリコンコークを塗りました
他に使っている張替え式ダイヤモンド砥石
下段左端が今回作ったもの
これを作る動画についてこれをどう使うのかという
質問があったので、これを使うYouTube動画をUPしました
両面テープで接着する方法でも
もちろん良いと思います
2013年8月31日土曜日
2013年8月30日金曜日
初めての鰹節削り・・
先日行われた「日本研ぎ文化振興協会」の設立総会で
コニシボンドの社長さんから鰹節を頂きました
これまで鰹節は削ったことはないけども
せっかくやから何とか削ってみようと思いながら
日が過ぎてしまいました
鰹節削り器を調達しようかとも思いましたが
鉋はあるのだから箱さえ何とかなれば・・
だが、いつも箱みたいなものを作っているので
自分で作るのは億劫・・
と思っていたところ
先日京都に行った際に、土産物店で
このようなティッシュペーパー・ボックスを見つけたのです
処分価格になっていたこともあって
思わず買ってしまいました・・
一応、目算はあったのです・・
このように手持ちの鉋をセットすればこっちのもの・・
YouTube動画UPしました・・
大好物の「冷奴」に持ってこい・・
登録:
投稿 (Atom)