豆鉋の平で二枚刃のものが必要になったので新調
写真上のもの 身幅は24mm
その下の6丁は身幅が狭く、皆一枚刃
こちらは知人から分けてもらった小刀
鋼はどれも安来鋼・青紙
左の2枚は「玉龍」銘で身幅は約11mm
知人によると、おそらく三木の刃物だろう、ということです
右は八分(24mm)幅で銘は「正宗」
これは鎌倉鍛冶、正宗二十四代目である
綱廣氏が鍛えたものです
写真は裏も表も鍛冶研ぎの状態の新身
玉龍銘は一枚を刃渡り角度を
グラインダーで修正
研ぎ上げました
刃角度は約27度
裏はディスク・グラインダーで適当に透き直しました
こちらは研ぎ上げた正宗八分
刃角度は約13度
刃先は問題なし
試し削りで柔らかいスプルーズ材を削ってみしたが
刃角度が低すぎ、刃先がすぐにこのようにボロボロと捲くれ
切れなくなりました
やはり刃角度13度は無理があります
ということなので、刃先から3mmほどを
刃角度約23度で研ぎ直しました
裏も切れたので研ぎ進め
これで問題なく使えるようになりました
写真は柔らかめのスプルーズ材を削ったところですが
なかなか軽い切れです
これはギターのネックなどに使うセドロ材
やや柔らかめの材質です
これも切れは軽く、心地よく削ることができます
最後に粘りの強いメープル材
これも大丈夫です
これでしたら充分仕事で使えます
こちらは玉龍銘11mm
安来鋼・青紙としては軽い切れですが
正宗八分に比べると重い感じです
ですが、価格が¥1000程度というのに驚いてしまいます
最後に、現在主力で使っている無銘の10mm幅小刀
これはこれまで何度か紹介してきましたが
30年程前に研ぎの師匠の紹介で
刀匠に5枚打ってもらったものの最後の1枚です
当時、5枚で\3万ほどでした
鋼は安来鋼・青紙ですが切れは軽く
手持ちの小刀の中では最も切れが軽いものです