2014年9月2日火曜日

工房裏と近所の様子

工房裏で見つけたもの
何という虫かは知らない・・
ちょっと一服なさっているのでしょうか・・


こちらはアマガエル
こちらも一服・・?



これは犬の散歩の途中
県道の歩道に落ちていたもの
天蚕の抜け殻でしょう
淡い緑色で、昔は天然の繭として珍重された
ということを聞いたことがあります


歩道に植えられているドングリの木に付いているようで
時折、落ちているのを見かけます


カタツムリの殻といっしょに・・



これは工房裏で自生しているアサガオ
毎年盛んに花を咲かせるが
奥に一輪見えるのは、これは何?


同じアサガオの蔓と思われますが
この花は初めて目にする・・
突然変異か・・






これは今日、家人が近所のスーパーでゲットしてきたもの
曰く、「パンを買うつもりはなかったが
これを見たら思わず買うてしもた・・」
納得・・素晴しい・・私好み・・

2014年9月1日月曜日

工房の様子 Walnut材でLaprevotteタイプを製作

二日前に撮影したものですが
すぐ近くの道端に・・ニラの花だと思います(参照




来客・・カメムシ


ハナムグリ



こちらは工房の様子
美しい杢が出ているブラック・ウォルナット材で
19世紀ギター、ラプレヴォット・タイプを製作します
初めての試みです


膨らみ削りに新調した四方反り鉋を使ってみました
身幅42mmの越富士銘、鋼は炭素鋼
越富士銘は問屋銘だと思いますが
この銘の作者がお判りの方はぜひご教示願います

後日(9月5日)、この銘は
新潟県与板の小森小鉋製作所で
打たれたものではないかと、ご教示頂きました
ありがとうございました
この場にて御礼申し上げます


これくらいの大きさで、重みがあると
荒削りが楽に行えます








1時間ほど使った状態
刃口の磨耗が激しいので
金属を埋め込む予定






その後、スクレーパーで均し
サンドペーパー#150で仕上げました
その後内側を彫っていきます





2014年8月29日金曜日

ニス塗りと次の作業 walnut材を削る 

これは昨日の作業の様子
ニス塗り中・・
19世紀ギターLaprevotteラプレヴォット・タイプ






こちらは小型モダン・タイプ 弦長630mm




ラプレヴォット・タイプの裏板を削るための
やや大きめの四方反り鉋を入手しました
身幅42mm(炭素鋼)、押金が付いているので
深い逆目を削るのに重宝しそうです




しばらくこのまま使ってみて
調子が良さそうなら、刃口に金属を埋め込もうと思います


炭素鋼の影響か、切れは軽い
あとは永切れを期待したいところです






裏板の内側、接着面を仕上げているところ


このウォルナット材のような、粘りが強く
強烈な逆目が交じっているガンコな木でも
平気で削ってくれ、しかも永切れします
鋼は昔の東郷鋼と思われます




深い逆目も止まっています


2014年8月25日月曜日

端材のオブジェとEmilio Carrasco氏の版画


製作中の19世紀ギター
特注Laprevotteタイプ(弦長625mm・Suzuki音律)
のブリッジの端材で


オブジェを作ってみました







ブリッジ完成





これは20日に工房見学に来られた方が
お礼として送って下さった木版画
何が描かれているのかは分からないが
ほのぼのとしたいい雰囲気が伝わってくる


作者はメキシコの版画家
Emilio Carrascoエミリオ・カラスコ氏

2014年8月24日日曜日

工房の様子 小刀新調


10mm幅の小刀を新調(右端)
鋼はスウェーデン鋼、作者は伏せておきます
鋼に青いところがあるのは焼戻しを行ったため・・
手に入れた状態では切れが重く
とても使える状態ではありませんでした

特にこの作業、粘りの強いメープル材の
ネック・ヒール部分を0.5mmのメープル・ベニヤ
を巻いたネック部と同じ面になるまで削るには
切れが軽く、切れのコントロール性がよくなければ
仕事になりません


そういうことなので
最初は約180度で焼き戻してみましたが(参照
やや切れは軽くなったものの
左の2本と比べるとハッキリと分かるほどの違いがありました
そこで今度は約200度で焼戻し


それでも改善されなかったので
最後の手段としてガスコンロで焼戻しをしたのが
最初の画像の青い鋼部分です
この状態は300度ほどになったものと想像されます

これで何とか仕事で使えるようになりました


メープル材を削った後の状態(倍率は約180倍)
研ぎ上げた仕上砥はやや柔らかめの新田産巣板
刃角度は約28度

この鋼の状態は手に入れた状態から比べると
かなり鈍く(柔らかく)なっていると思いますが
こちらの方が切れは断然軽く、コントロール性も優れています
ですからある程度よく鍛えられた鋼でしたら
小刀の場合は焼き入れは甘い(鈍い)方が良いように思いますね
そういうことなので、やはり、徒然草にある
「よき細工は少し鈍き刀を使うといふ」というのは
こういうことを言っているのではないでしょうか


これは上の画像中央の小刀で
古い会津刃物の銑を切り分けて自作したもの(参照
研ぎ上げた仕上砥は福井県中井産若狭砥の硬口(参照
刃角度は約27度


そしてこれは上の画像左端の
15年ほど使っている刀匠作のもの
鋼は安来鋼・青紙
これは2週間ほど前に研ぎ上げたもので
仕上砥ぎに使った砥石を覚えていません
刃角度は約28度








縁飾り仕上がり