2014年10月12日日曜日

工房の様子 筑前琵琶の修復



丹波産マツタケを頂きました
ありがたや・・・





急な必要があって鉋刃を一挙9枚研ぎ・・



こちらは修復で預かった筑前琵琶
四絃の古いタイプ
所有者のおばあさんが使っていたものだということです
現在主力で使っているものと同様にしてほしいということで
五絃タイプにし、弦長を長くします


そういうことなので、棹(neck)と天神(head)を
作り換える必要があるのですが、幸い筑前琵琶は
棹と天神を抜くことが出来るので大助かり




棹と天神はセンノキ(栓木)材と思われます


2014年10月10日金曜日

端材のオブジェ 「おそ松くん」キャラからハタ坊・イヤミ・デカパン

久しぶりの端材のオブジェ
タイトルをハタ坊と付けたら
知人から次はイヤミかな・・というコメントがあったので


イヤミを作ってみました
シェ~のイヤミですね・・


ついでにこちらはデカパン
以上、おそ松くんの登場人物でした・・



これは19世紀ギターラプレヴォット・タイプの裏板の端材
ブラック・ウォルナットと木の実の殻
それとインドの工芸品を組み合わせました




タイトルは天空の仏陀・・?





これはオマケ


2014年10月4日土曜日

青紙鋼の義廣銘寸四の作者が判明


以前紹介した青紙鋼が使われた義廣銘の寸四鉋(身幅60mm)が
新潟与板の刃物鍛冶・小熊寅三郎氏によるもの
ということが判明しました
このときに入手した義廣銘の小鉋のことを
越後与板打刃物 匠会に問い合わせたところ
中野氏は義廣銘については承知していない
ということでしたので困っていたところ
新潟で刃物業を営んでいる御方からご教示頂きました
以下、その御方からのご教示の内容ですが

「この鉋刃は、小熊寅三郎さんのものです
すでにお亡くなりになり、15年は経つと思います
青紙1号鋼で、クローム・タングステンが多い古い鋼かもしれません
火花テストで、暗い赤色の火花が出るのでは!?
この鍛冶屋さんの鉋は、「まだ無いか!」と
亡くなってからも問い合わせが有りました
この銘の問屋さんは、すでに営業しておりませんが
訳あって在庫は飛散していますので、
見つけられたらお買い得だと思います
この銘の鉋は、寸8より寸6・寸4が多く作られたようです」
ということでした




小熊寅三郎氏の鉋身は
背に氏独特の縦筋が入っているということでした
そのことを認識して、こうして二枚の背を比較してみると
左の中野武夫氏作とされる小鉋も
同様の縦筋が確認できます
中野氏は義廣銘のことは承知していないということなので
この小鉋も小熊寅三郎氏が鍛えたものかもしれません

以前紹介した削り比べでも永切れ具合は
ほぼ同様のものがあり
どちらもかなり優秀なので、その可能性は大と言えます





2014年9月28日日曜日

2014年9月27日土曜日

山梨県産羽黒砥と八木ノ島産合砥



山梨県産 羽黒砥
粒度は約800




仕上砥ぎの中継ぎとして使った京丹波・八木ノ島産合砥




羽黒砥の後、1分ほど砥いだ状態


次に滋賀県高島 相岩谷産の戸前を使ってみました


1分ほど砥いだ状態


最終仕上げとして中山産の黄板で研いでみました


これも1分ほど砥いだ状態


細かく研ぎ上がり
地・刃ともに冴えます
さすが中山産といったところですか・・