2014年12月19日金曜日

積雪の篠山と縄文笛

昨日12月18日の朝の様子
積雪は10cmほどでした












これは先日紹介したストーンハンターの知人から貰った物
海岸で拾ったらしい
縄文笛と呼ばれたりもします
この穴は貝が開けたということですが
かなり硬い石に、よくも開けたものだと感心します






この御方が開けたのでしょうか・・




2014年12月16日火曜日

近況報告 石探しと18世紀マンドリン


昨日はストーンハンターの知人を
近所の岩山へ案内しました
飼い犬「テン」も久しぶりの山で大喜び・・

14日は隣りの三田市で
行われたマリア味記子さんの
プライベート・コンサートで
ギター伴奏
撮影時、ギターは
仕舞っていたので
マリアハープを持たされた・・

こちらは工房の様子
修復中の18世紀マンドリンが
出来上がりました
ピック(Quill)は本来は
鳥の羽で作るようですが
象牙の端材がたくさんあるので
それで作ってみました
長さは弾く人の好みで適当に
切ってもらうことにしましょう

当時のマンドリンに関する
資料から



材料置き場を整理をしていたら
Walnutウォルナット材が
ギター1セット分だけ見付かった
木目がおもしろいので
ギターの裏板用として
接着してみたら

海ガメのような模様になった・・
このまま額に入れて飾るか
ギターにするか
悩むところであります・・

黒媛山青砥


こちらは今回手に入れた天然砥石
黒媛山青砥という
ラベルが貼られた中砥

鎌砥サイズ(長さ12cm、
幅4.5cm、厚み2.7cm)の
小さなものですが
初めて目にする砥石なので
入手してみました


石質は丹波の青砥とは
ずいぶん違った感じで
濃い色になったような
印象を受けます

詳しいことをご存知の
御方がいらっしゃいましたら
ぜひ御教示お願い致します

その後、天然砥石を研究されている長生高野さんから連絡があり
福島県西会津の落合という所で
採掘されていたらしい
ということが判明
会津砥や五十嵐砥が
濃くなったような印象と
述べているのが
間違っていなかった

板目と思われる面で研いでみました
カチッとした程よい硬さで研ぎ易く
強い研磨力があります
砥汁が邪魔にならないのも
好感がもてる

粒度は#800ほどで
砥目がよく揃っています
また、鋼に付く傷が浅いので
後の研ぎが楽に行える感じです

こちらは柾目と思われる面

研いだ感じはほとんど
変わりませんが

こちらの方がやや荒く
深い傷が付きます
研ぎ感は変わらないので
研ぎ傷が浅い板目面を使った方が
いいように思います

仕上砥ぎは前回紹介した
丹波亀岡
使ってみました

1分ほどで鋼の傷はほほ消えました

地鉄(じがね)にはやや荒い傷が
付いていますが
鋼(はがね)はピカリと光るほどに研ぎ上がっており
これで充分仕事で使えます

2014年12月11日木曜日

バンドー化学創始者 阪東直三郎 明治時代20才のときの日記

神戸のバンドー化学の創始者
阪東直三郎氏が
二十才のときに記した
日記の翻刻本を入手
その頃、氏はここ丹波篠山の
藩士だったということで
なんと、住んでいた場所は
ここから程近い当時の八上新村

デカンショ街道(国道372号線の
八上上(やかみ・かみ)付近の
大銀杏のあたり

日記は明治4年1月(1871年)
から7年1月までの三年間ですが
国内では廃藩置県が
行われるなど
明治になってからの
激動の時代とも言える時期
多感な二十代の影響か
藩士の重責もあってか
明治6年には味覚を
喪失するほどの
精神的ダメージを
受けたようです・・

その日記の中から
今の時期に近い明治5年
12月12日の日記を
紹介しておこうと思います
現代語風に読み下しておきます
間違いなどありましたら
ご指摘願います

明治5年12月12日
早朝に起き、午前中はいろいろ
雑用をする
午後から立町の裏の
黒沢鉄太郎藩士の家に
回覧板を持って行き
しばらく話し込んで
帰ろうとしたところへ
猪肉売りが門の外に来たので
すぐに召し入れ
いっしょに一杯やろう
ということになったので
仕方なく止まった
そこへ須藤氏が来たので
三人で午後2時半頃まで
酒を飲んだ
帰る途中、裏山に
立ち寄ってみると妻が
父親の隠居先で
一杯やっていたので
ついつい一杯飲んだ
それから、小林氏の宅へ行き
瀬川に会いたいと
申し出たところ
すでに帰郷した後だという
ことだった
仕方なく服部氏のところに行き
しばらく談話し
引き返す途中、また父親の家で
一杯やった
食事が終わり
母がお粂(女中か)と
裏山へ行くというので
留守番をしていたところ
関勉藩士が来て
ぜひ外出しようというので
仕方なく家を出て
しまいには広小路前の
米吉という飲み屋まで
来てしまった
そこで一杯やっているところへ
今度は北沢氏が来たので
ようやく午後九時頃に
店を出ることができた
それから他の者は蕎麦を
食べに行ったが
自分は一人だけ辞退し
急いで帰宅、就寝した

読みながら
思わず笑ってしまった・・
この日はけっこう賑やかに
飲んでますな・・
激動の一日・・?

2014年12月7日日曜日

工房の様子 鉋屑と遊ぶネコと製作中の19世紀ギター

12月4日にUPしたYouTube動画の画像を紹介しておきます


この木はフランス産のエピセアepiceaということで
購入したものですが、おそらくイトズギcypresと思われます
榧(カヤ)材によく似た芳香があります


我が家の猫はマタタビには全く反応しないのに
香りのある木材にはよく反応するのです・・
YouTubeに動画をUP

最もお気に入りはオリーブ材の削り屑(参照



こちらは仕上げ削りの様子


使った鉋は高炭素鋼の貞時・寸八


右は通常のドイツ・スプルース


YouTube動画 参照下さい




動画撮影後の様子


ネコはその後、このように熟睡・・



こちらは製作中の19世紀ギター 3台