2016年11月15日火曜日

特注モダン・タイプ出来上がり

製作中の2台の特注ギターの内
モダン・タイプが出来上がりました
弦長640mm
響板は30年以上寝かせたドイツ・スプルース
裏・横板はローズウッド



ネック材はホンジュラス・セドロ









ボディの厚みはモダン・タイプとしてはかなり薄め


2016年11月12日土曜日

工房の様子 

修復中の2台の19世紀ギターは
ネックの塗膜補正を終えた後

フレットを打ち込み







響板の割れを補修し
ニス塗りにかかったところです
こちらは後の修理で響板に粗悪なニスが
厚く塗られていたので、一旦除去しました

裏・横はなんとかそのままいけそうなので
塗膜を修正するだけで大丈夫でしょう

こちらも割れを補修し
全体にニスの塗り直し



製作中の2台の特注ギターは
モダン・タイプはニス塗りを終え
来週には出来上がる予定です

19世紀ギターはもう一息で
ニス塗りが終わります

2016年11月11日金曜日

アンモナイトの化石 その4 灯台下暗し

15年ほど前に手に入れていた
アンモナイトの化石があるのを
思い出し探し出した



何のことはない
知りたいことが
すべて揃っていた・・

ただ、小さい個体の集団なので
肉眼での観察は難しい
ということで
再びルーペを使って撮影

今回は15倍で撮影
かなり詳細な内部構造まで
観察できる









これは渦の巻き始め部分ですが
アンモナイトや
イカ(トグロコウイカ)は
このように丸く、オウムガイは
三角なのだそうです

上の画像を拡大したところ

別のものを違った角度から

そしてこれは
二枚貝のように見えますが
おそらくアンモナイトの
顎器の一部と思われます
5倍で撮影
隔壁の一部が付着しているように見えるので
間違いはないでしょう

横から撮影
この画像の右上に見える
白いパイプ状のものは
連結細管と思われます(参照

顎器について
このように取り上げられています

アンモナイトの種類により
顎器にはこのように
5種類あるようです
アンモナイト学から部分転載)

これは二枚貝でしょう
5倍で撮影


アンモナイト化石図鑑でも
紹介されています
解説ではアンモナイトの殻に
付着した二枚貝で
その影響でアンモナイトの殻が変形していると説明されていますが
二枚貝は通常二枚が合わさった状態で生息していて
生きている状態でこのように付着するのは考えられないので
これはお互いが死骸の状態で
重なり圧力がかかったものと
思われます
ということは
アンモナイトの殻は
生きていたときは
貝のからのように
硬いものではなく
エビの外骨格のように
ある程度の柔軟性があった
ということも考えられます
謎ですね・・