2016年12月8日木曜日

今日の工房 響板と裏板を接着

裏のライニングを接着する前に
ボディの厚みをだいたい決めておく


作業中、来年製作する特注8弦ギターの糸巻きが届く
ツマミは黒檀で作り換える

裏板は微妙な膨らみが付いているので
肝心なところは定規で確認するが

その他の部分は、最終的には目視で決める

ライニング接着後、最終的に仕上げる

裏のライニングを接着した後
響板と裏板の補強材を仕上げる



削る際、ノミの角で傷付けないように
ノミの両端はこのように丸くしている

ガルシア・タイプ出来上がり
弦長640mm


裏板



こちらは小型モダン・タイプ
弦長640mm





響板の接着面を仕上げていく








そしてタイトボンドで接着
下部ブロックは木口なので
一度タイトボンドを塗り、それが乾いた後
サンドペーパーで軽く均してから本接着する

小型モダン・タイプ

そして裏板を接着
ガルシア・タイプ



2016年12月7日水曜日

今日の工房 ネックとボディを組上げライニング材を接着する 





使った鉋は左から荒削りに使った国行銘・寸六
古い鉋で鋼は初期の青紙と思われ
初代・金井や初弘のように
焼き入れが甘めなのか、研ぎ易く
それでいて永切れする不思議な刃
台はブビンガ材
中央は古い会津鉋、重正・寸八(玉鋼)
後代と思われ、焼き入れは甘め
重正は会津刃物の代表的な銘ですが
残念ながら、これはあまり優れてはいません
右は同じく古い会津鉋、重則・寸八(玉鋼)
これはたいへん優れています

ライニングの厚みは
ガルシア・タイプは約5mm
小型モダン・タイプは約4mm










溝の間隔は適当

2台分のライニング材の出来上がり
材はホンジュラス・セドロ

タイトボンドで接着

ガルシア・タイプ

小型モダン・タイプ

2016年12月6日火曜日

工房の様子 ギターの横板曲げとヘッドの加工

横板の厚み仕上げ

荒削りに使った秀弘銘・寸三
手持ちの炭素鋼の鉋の中で最も永切れする
青紙鋼の鉋にも匹敵するものはあるが
切れの軽さはこちらに軍配が上がる



仕上げ削りは義廣銘・寸六
これは青紙鋼だが、かなりの永切れを発揮してくれる



厚み仕上げ完了

挿し込み部分の厚み

その他の部分
現状では1.8mmだが
この後の工程で縁飾りと一緒に削ったりするので
最終的には1..6mm程度になる


曲げていく


2台分を曲げる


その後、ガルシア・タイプのヘッドを加工し
嵌め込む貝シートを切り出す










出来上がり
貝シートはもう少し薄くし
嵌め込み接着は最後に行う


下部ブロックの加工

出来上がり