鎌倉時代初めに書かれた
順徳天皇が新たに琵琶を
作ることになり
その撥面に何を描くか
という御前会議の様子
いろいろと興味深い
この部分は
琵琶の名器玄上
genjo(玄象)の
撥面の絵についての説明
これは玄上ではありませんが
正倉院に所蔵されている琵琶
撥面の絵は
左に傾けて演奏するときに
絵の天地が正しくなるように
描かれている
これは拙作の平家琵琶
こちらも鎌倉時代の初めに
書かれたとされる古事談から
村上天皇が琵琶の名器
玄上を弾いた記録
水牛の角の撥が使われた
というのは興味深い
こちらは正倉院に
所蔵されている
紫檀製の琵琶の撥
これは象牙を染めて
模様が彫られてた
撥鏤bachiru 製の撥
先端が弦で磨られて
白い象牙の地が見えている
拙作の平家琵琶の撥
通常、琵琶の撥は
ツゲ材で作られる
また古今著聞集には
琵琶の名器
玄象についての逸話も
取り上げられています
玄象が紛失し公家が驚いて
陰陽師に秘法を命じ
27日間修すると
朱雀門(南門)から
琵琶の首に縄を付けた
状態で降りてきた・・
こういったことは
だいたい鬼の仕業と
いうことになるのですね
こんな感じでしょうか・・