2020年5月28日木曜日

藤原定家 明月記から

藤原定家の明月記を
久しぶりに引っ張り出して
眺めているのですが


鎌倉時代初め頃の
世間の様子を
おぼろげながら
伺うことができます
以下、目録から気になる
記述を少し紹介
しておこうと思います
「南方に光る物あり」
何でしょうか
気になります・・
承元元年は西暦1207年
四月二十一日の日記です

ここにも「光る物あり」

ここには
「昼に星を見ることあり」
と記されています
これは超新星の爆発
という説もあるようです

「奇星現る、客星出現」
これも超新星でしょうか
あるいは彗星でしょうか

「住吉神社鳴動、占いあり」
不吉なことがあると
陰陽師などに命じて
占っていたものと思われます


「月輪の中に星あり」

「岩清水(八幡宮)怪異
金峰山怪異、占いあり」

「冷泉門の前に奇物あり」
これは何か気になります・・

「飼い猫を外に放したら
犬に食い殺された」
これは気になるので

本文を見てみようと思います
承元元年(1207年)
七月四日の日記
「鶴乗軒 犬帯綬するを
恥じるといえども」
などという記述は
大切に猫を飼っていた
という例えと思われますが
意味がよく掴めません
大意は
「一昨年から飼っている
猫を昼間庭に放したら
犬に殺されたので
それ以来、猫は飼っていない
その猫は女房が
大切に育てていたが
他の猫のように
鳴き声を発することがなく
また、家の壁に隙間があり
隣の家とも隔たりがないため
多く見られる野良犬に
襲われたのかもしれない」

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