草刈りに使っている
古い長鎌の首が
折れてしまったので
補修
出来上がり
砥石の整理をしていたら
昔の剃刀仕上げ用
丸砥石が出てきた
電動研ぎ機で使われて
いたものと思われます
すっかり忘れていたが
久しぶりに使ってみた
かなり硬く、やや
パサついた砥当たり
砥汁はほとんど出ないが
確実に研げている
ふだんはこのような
カチカチの仕上げ砥石は
使わないが、たまに
使うとおもしろい
動画以外で使った砥石
左から、人造砥石「研承」
1000番 硬口→
三河名倉砥・アツ→
三河名倉砥・ボタン→
仕上砥石・梅ヶ畑
中世中山産天井巣板→
梅ヶ畑奥殿産白巣板→
梅ヶ畑大突産と
思われる丸砥石
鑿を収めた道具箱
こちらは彫刻刀
修復前の19世紀の
ヴィンテージ・マンドリン
フレットは
17までしかないので
24フレットまで延長
延長した部分の貝装飾も
こちらで創作
この部分の貝装飾の
オリジナルは3枚
あとはこちらで作ったもの
この部分は
オリジナルは1枚
この部分も
オリジナルは1枚
指板を接着
弦を留めるテールピースと
そのカバーも
素晴らしい装飾
これらはオリジナル
取り付けた状態
弦を張って完成
新作の端材オブジェ
先日紹介した
キノコとアマガエル
のフィギュアの台を
木で作り換えた
鎌倉時代初めに書かれた
順徳天皇が新たに琵琶を
作ることになり
その撥面に何を描くか
という御前会議の様子
いろいろと興味深い
この部分は
琵琶の名器玄上
genjo(玄象)の
撥面の絵についての説明
これは玄上ではありませんが
正倉院に所蔵されている琵琶
撥面の絵は
左に傾けて演奏するときに
絵の天地が正しくなるように
描かれている
これは拙作の平家琵琶
こちらも鎌倉時代の初めに
村上天皇が琵琶の名器
玄上を弾いた記録
水牛の角の撥が使われた
というのは興味深い
こちらは正倉院に
所蔵されている
紫檀製の琵琶の撥
これは象牙を染めて
模様が彫られてた
撥鏤bachiru 製の撥
先端が弦で磨られて
白い象牙の地が見えている
拙作の平家琵琶の撥
通常、琵琶の撥は
ツゲ材で作られる
また古今著聞集には
琵琶の名器
玄象についての逸話も
取り上げられています
玄象が紛失し公家が驚いて
陰陽師に秘法を命じ
27日間修すると
朱雀門(南門)から
琵琶の首に縄を付けた
状態で降りてきた・・
こういったことは
だいたい鬼の仕業と
いうことになるのですね
こんな感じでしょうか・・