2020年6月2日火曜日

古い鎌の補修 そして鑿研ぎ

 草刈りに使っている
古い長鎌の首が
折れてしまったので

補修

出来上がり

砥石の整理をしていたら
昔の剃刀仕上げ用
丸砥石が出てきた
電動研ぎ機で使われて
いたものと思われます
すっかり忘れていたが
久しぶりに使ってみた
かなり硬く、やや
パサついた砥当たり
砥汁はほとんど出ないが
確実に研げている
ふだんはこのような
カチカチの仕上げ砥石は
使わないが、たまに
使うとおもしろい
動画UPしました



動画以外で使った砥石
左から、人造砥石「研承」
1000番 硬口→
三河名倉砥・アツ→
三河名倉砥・ボタン→
仕上砥石・梅ヶ畑
中世中山産天井巣板→
梅ヶ畑奥殿産白巣板→
梅ヶ畑大突産と
思われる丸砥石




鑿を収めた道具箱

こちらは彫刻刀



2020年6月1日月曜日

修復中のマンドリン、出来上がり

修復前の19世紀の
ヴィンテージ・マンドリン
フレットは
17までしかないので

24フレットまで延長
延長した部分の貝装飾も
こちらで創作




この部分の貝装飾の
オリジナルは3枚
あとはこちらで作ったもの

この部分は
オリジナルは1枚

この部分も
オリジナルは1枚

指板を接着

弦を留めるテールピースと
そのカバーも
素晴らしい装飾
これらはオリジナル



取り付けた状態

弦を張って完成



2020年5月31日日曜日

アマガエルのフィギュア そして端材オブジェ

新作の端材オブジェ





先日紹介した
キノコとアマガエル
のフィギュアの台を

木で作り換えた



2020年5月30日土曜日

琵琶の撥と撥面の絵について


鎌倉時代初めに書かれた
順徳天皇が新たに琵琶を
作ることになり
その撥面に何を描くか
という御前会議の様子
いろいろと興味深い

この部分は
琵琶の名器玄上
genjo(玄象)の
撥面の絵についての説明

これは玄上ではありませんが
正倉院に所蔵されている琵琶

撥面の絵は
左に傾けて演奏するときに
絵の天地が正しくなるように
描かれている



これは拙作の平家琵琶

こちらも鎌倉時代の初めに
書かれたとされる古事談から
村上天皇が琵琶の名器
玄上を弾いた記録
水牛の角の撥が使われた
というのは興味深い

こちらは正倉院に
所蔵されている
紫檀製の琵琶の撥


これは象牙を染めて
模様が彫られてた
撥鏤bachiru 製の撥

先端が弦で磨られて
白い象牙の地が見えている

拙作の平家琵琶の撥
通常、琵琶の撥は
ツゲ材で作られる

また古今著聞集には
琵琶の名器
玄象についての逸話も
取り上げられています
玄象が紛失し公家が驚いて
陰陽師に秘法を命じ
27日間修すると
朱雀門(南門)から
琵琶の首に縄を付けた
状態で降りてきた・・
こういったことは
だいたい鬼の仕業と
いうことになるのですね


こんな感じでしょうか・・