幕末から明治にかけて
活躍した尾形月耕が
描いた職人図
江戸職人百姿から
鋸と砥石が描かれたものを
紹介しておこうと思います
まず、鋸の目立て師
将棋盤職人
製材の様子は興味深い
水が張られた盥に
大きめの砥石が
デンと据えられている
この時代の特徴的な砥石
神社で使われる三方
など木の器を作る
木具職人
仕上げ砥石も見られる
石工
石加工に使う刃物を
研いでいる図は珍しい
琴・三味線職人
この図では琵琶は
見られない
整理された鉋の様子
版木職人
後ろに桶に入れられた
砥石が置かれているが
作業をしている脇にも
小さな砥石が置かれている
少し切れが鈍ったときに
ササッと刃付けを
したのだと思う
櫛職人
様々な鋸が興味深い
挽物職人
足踏みの轆轤rokuroが
描かれているのは珍しい
ついでに鍬形蕙斎
Kuwagata keisai が
描いた江戸職人尽図から
煙草tabako屋
ここにも水を張った
盥taraiに砥石が
置かれています
床屋
剃刀を研いでいる様子
ゼットソーの
カタログを見ていて
鋸身の厚みが0.4mmのもの
があったので
手に入れてみた
替刃式ゼットソー7寸目
刃渡り約21cm
挽き幅約0.6mm弱
市販のものは
背金が短いので
長いものと取り換えて
試し挽き
フレットを打ち込んでみた
ややきつめの打ち込み具合
こちらは身厚が0.5mmの
ゼットソー硬木250mm
挽き幅は約0.7mm強
これも背金を付け換え
使い易いように
長さを180mmにカット
試し挽きをし
フレットを打ち込んでみる
打ち込み具合は
ちょうど良い感じです
どちらも
フレットソーとして
充分使えます
7寸目は
ややきつめの打ち込み
硬木250は
程よい感じの打ち込み
状況によって
使い分けると
仕事の幅が広がります
さっそく仕事で使う
グランドハープの
ブリッジ・ピンの
作り換えの依頼を受け
今日から取りかかる
原材のカットに
レザーソー金属用を試す
なかなか具合が良い
江戸時代の轆轤作業
このような旋盤加工は
歴史は古く
紀元前6000年頃には
存在していたらしい
日本では8世紀頃
天平時代(奈良時代)には
使われていて
証拠としては
こちらは大物の
轆轤作業
このような
微笑ましい絵も
残っている
出来上がり
ゼットソー精密目で
切り落とす
ポポーと大きさを比較
無理があるか・・
修復中の
ヴィンテージ・マンドセロの
ブリッジ出来上がり
以下、その工程と
使った道具たち
Zet saw ゼットソーの
それと従来のパネルソー
で黒檀材を挽いてみました
150サイズでは挽き深さが
足りない場合もあり
240mmサイズで対応
しかし、通常の導突鋸では
やはり挽きの力がなく
なかなか進まない
糸鋸加工
サドル溝を挽く場合や
繊細な刻みは
やはり畔挽鋸が良い
2mm幅のノミは
市販されてないので
ヤスリを焼き戻して
自作したもの
1mm厚の薄いノミも
市販されていないので
金切り鋸の刃で
自作したもの