
時雨に
はいろもかわらぬ
高砂の 尾上の松に
秋風そ吹
山風の
吹ぬるからに 音羽川
せきわきぬ花も
瀧の白波
秋あさき
日かけに夏は 残れとも
くるるまかきは
萩の上風
おもふとち
そこともしらす
ゆきくれぬ
花のやとかせ
野辺の鶯
駒なめて
こせの春野を あさ行は
あおきか原に
きしす鳴也
桜花
うつろふ春を あまたへて
身さえふりぬる
あさちふの宿
高砂の
松のみとりも まかふまて
おのへの風に
花そ散ける

製作中の Vihuela
特注ビウエラ
出来上がりました

井蛙抄seiashoから
挿絵入り和歌
おしなへて
花の盛に 成にけり
山の端かとに
かかるしら雲
よしの山
やかて出しと 思ふ身を
花ちりなはと
人や侍らん
雲はらふ
夕風わたる ささの葉の
音やさやかに
いつる月影
ともしして
今宵もあけぬ 玉くしけ
二村山の 峰の横雲
春たつと
いふ計にや みよし野の
山も霞て 今朝は見ゆらん
ほのほのと
あかしの浦の 朝きりに
島かくれ行
舟をしそ思ふ
人ならぬ
岩木もさらに
かなしきは
みつの小島の
秋の夕暮
井蛙抄から
立かへり
又もきてみん
松しまや
をしまのとまや
波にあらすな
又やみん
かたの(交野)のみのの
桜かり
はなの雪散
春のあけほの
なをさゆる
けしきにしるし 山桜
また冬こもる
梢なるらん
思いきや
しちのはしかき
書つめて
もも夜も同し
まろねせんとは
むかしより
めくみひろ田の
神ならは
さりとも秋の
心しるらん
したふへき
冬には雪の おくれいて
春ともいはす
さえわたるらむ
かけしあれは
おられぬ波も おれけり
みきはの藤の
春のかさしに

修復中のヴィンテージ
マンドリン
響板の補修を終えました
こちらは補修の依頼を受けた
薩摩琵琶の撥bachi
先端の絃が当たるところが
かなり摩耗しています
先端部を平らに削り
ツゲ材を接着
接着後、余分を削り取り
平らにし
色付けをして完成
これでまた永く使えます
検査官はこちら・・