2021年12月8日水曜日

井蛙抄 挿絵入和歌 覚書 八

井蛙抄seiashoから
挿絵入和歌最後の紹介
重複したり足りなかったり
ということもあると思いますが
その点ご容赦願います

みつきつむ
大くら山は ときはにて
色もかはらず
萬代を得ん

あすもこん
野路の玉川 萩こえて
色なる波に
月宿りけり

玉川の 岸の山吹
影みえて 色なる波に
かはつ(カエル)なく也

見わたせは
波のしからみ かけてけり
卯花さける 玉川の里

大原や をしほの山も
けふこそは 神代の事も
おもひいつらめ

2021年12月7日火曜日

改造ニッパー そしてマンドリン修復


フレット交換修理のため
自作の改造ニッパーで
フレットを抜いたところ
動画ご覧下さい




こちらは修復中の
ヴィンテージ・マンドリン
修復の最終段階
ピックガードを仕上ていく
剥がれた装飾貝
ベッコウの虫喰い穴など
細かいところを補修し
サンドペーパーで磨いているところ
最終的に2000番までの
サンドペーパーを使うが
これまで使われてきて
付いた傷まで落とすと
古い楽器の雰囲気が
なくなってしまうので、適当に磨く


研磨剤のコンパウンドも
荒目を使う


出来上がり


2021年12月5日日曜日

井蛙抄 挿絵入和歌 覚書七


井蛙抄seiashoから
挿絵入和歌
玉くしけ ふたみの浦の
かひしけみ
まきえに見ゆる
松の村立

人とはは
見すとはいはん 玉津島
かすむ入江の はるの曙

春の夜の おほろの月の
かつらかた
山まてつたふ 海の中道

浅ちふ(茅生)の
をのかしの原 忍ふとも
ひとしるらめや
云人なしに

我庵は 都のたつみ
しかそすむ
よをうち山と
人はいふなり

まのの浦の
淀のつき橋 心にも
思ふやいもか
夢にし見ゆる

雲の色を
うはいて咲る 卯花に
をのの里人
冬こもりすな

琵琶の製作に取りかかる そして寅年 虎

 
楽琵琶の製作に取りかかる
紫檀材の甲(槽)板
三枚接ぎ


腹板は軽めのシオジ材
こちらも三枚接ぎ
ここまで軽いものには
なかなかお目にかかれない 


紫檀を削るための鉋を研ぐ
仕上研ぎ動画UPしました


一挙七枚研ぎ



来年の寅年に因んで
虎のフィギュア
ホワイトタイガー

2021年12月4日土曜日

井蛙抄 挿絵入和歌 覚書 六

 

井蛙抄seiashoから
挿絵入和歌
伏見山 松陰よりも
みわたせは
あくる田面taomoに
秋風そふく

松陰の 入海かけて
しらすけの
みなと吹こす
秋のしほかせ

音にきき 目にはまたみぬ
吉野なる 六田のよとを
けふ見つる哉

玉川に さらすてつくり
さらさらに
むかしの人の
恋しきやなそ

立わかれ
いなは(因幡)の山の
山の峰におふる
松としきかは
今かえりこむ

ささ波や
しかのうら風 いかはかり
心のうちの すすしかるらん

夕されは
吹風こして みちのくの
野田の玉川
千とりなく也