2022年1月20日木曜日

彩画職人部類に描かれている動物


江戸時代中頃に発刊された
彩画職人部類に
描かれている動物たちから

甲師yoroi-shi のところに
描かれている

狆chinか・・

そして
元結師motoyui-shi 
のところの

犬と思われるもの二匹

籠師kago-shiの

弟子と思しき子供に
じゃれ付く猫

そしてこれは
ナンダモンダという石
正式には球状閃緑岩と
呼ばれている

火山が噴火したときに 
出来たらしい


江戸時代後期の
木内石亭が著した
「雲根志」で紹介されている
ナンダモンダ
「奥州仙台の産で
大きさは図の如し
全体に雑石で石中に一物あり
五色を帯びて
紋が高くあるいは低くある
最も奇観なところを
図説しておく
考察するまでもない石である」
と説明されています

因みに
これはナンジャモンジャの木
紛らわしい・・


2022年1月17日月曜日

餓鬼草紙に描かれた琵琶


平安時代末から鎌倉時代に
かけて描かれたとされる
琵琶を弾いているところ
も描かれています

かなり忠実に描かれていて
撥は正倉院に
同様の形で
右手の構え方も
現在とは違って
手首を弛めて下から
絃を弾いている
感じを受けます
これは平安時代に
描かれた他の
琵琶を弾いている絵に
共通したものがあるので
当時の弾き方の
特徴だったのかもしれません

こちらは1982年(昭和57年)に
出版された「新猿楽記・雲州消息」引用された餓鬼草紙の絵
その版下絵と原画との微妙な
違いが興味深い

琵琶を弾いている男の肩に
描かれている餓鬼の霊が
版下絵では餓鬼とは
分からないところは時代を
反映しているのか・・

これは室町時代以降に
描かれたとされる
百鬼夜行絵巻の琵琶妖怪

江戸時代頃に描かれた
職人絵から琵琶法師
楽器や撥は忠実に
描かれれいて
撥面に月が付けられていたり
平家琵琶の特徴が
よく表現されている

2022年1月16日日曜日

楽琵琶製作 海老尾と覆手

 


製作中の楽琵琶
海老尾を接着







そして覆手fukujuを
作っていく

材は東南アジア産の紫檀
独特の香り

先般新調したハイス鉋

畔挽鋸で加工



外丸鑿・ノミで内側を加工


外丸鉋で均す


2022年1月15日土曜日

三十三間堂と莫高窟


敦煌・莫高窟に描かれている
この楽器と同じようなものが
京都の三十三間堂に
安置されている仏像に
見ることができる
と知人が教えてくれました

これがそうですが
たしかによく似ています
これを見ていて
ふと思い出したのが
手許にある楽器事典で
紹介されているもの

17世紀イタリアのパンドーラ
と説明されています

そして同じ時代の
イギリスの楽器
オルフェオレオン

2022年1月14日金曜日

平安時代の神像

 

この神像は京都嵐山にある
松尾大社に所蔵されているもので
平安時代のものとされています
藤原文化の代表的な美術品とも言えます



それによく似た神像は
日本各地に見られ
時代もほぼ同じです
上の画像は島根県で発見されたもの





そしてこちらは
福井県越前町にある
八坂神社に所蔵されているもの
十一面女神像とされています
仏像にも十一面観音などが
ありますが
神像にも十一面のものがあるのに
興味を覚える