2022年2月14日月曜日

工房の様子 琵琶の撥面、落帯


工房の様子、特注ギター
小型モダン・タイプ
弦長630mm
裏板加工



こちらは製作中の琵琶
捍撥(撥面bachimen)と
落帯rakutaiが
出来上がってきました
落帯は注文を頂いた方
自ら描かれたもの
捍撥kanbachiは意匠を
知人の画家に依頼し
描いてもらったもの
だそうです
どちらも素晴らしい
出来栄えで感動的です


こちらは今回の捍撥図の
参考にされた正倉院所蔵の
琵琶捍撥図
画面奥の様子は
ほぼこの図と同じで
近景は象に乗った人物が
描かれています

海鵜と思われる水鳥が
朝日の昇る奥方面から
飛んで来て
餌場と思われる水辺に
降り立っている様子
この部分は
正倉院に所蔵されている
琵琶の捍撥と同じ意匠と
なっています
ここに描かれている太陽を
夕日とする研究者も
いるようですが
夕日でしたら鳥は餌場から
寝ぐらに戻るので
この画面とは逆になるはずです
参考までに
工房近くの篠山川での
夕方に餌場から
寝ぐらに戻る様子


今回の捍撥図の近景は
「打毬の唐人2騎、毬杖を
腰にさしたる絵」
ということで
毬杖(ぎっちょう)の杖を
持って馬に乗った人物
が描かれています

2022年2月11日金曜日

ローマ型マンドリンのブリッジ そして七福神


修復中の
ヴィンテージ・マンドリンは
ローマ型で、そのブリッジを
作っているところ


サドル部分を挽き出す

サドルを接着後
高さを決める


外形出来上がり

こちらは
リサイクルショップで
手に入れた七福神

欅keyakiの一木彫り

弁天様が持っている

琵琶の絃が三本しかないので

自分で適当に彫って
四絃にした

2022年2月9日水曜日

ギター製作 裏板作りと響板補強材挽き出し


工房の様子
昨日接着した響板
サウンド・ホール縁飾りを
鉋で仕上げ削り


最終仕上げ

そして
響板補強材の挽き出し


裏板作り

2022年2月8日火曜日

サウンド・ホール縁飾りを作っていく


響板サウンド・ホールの
縁飾りを作っていく

厚紙にこのように接着する

接着したところ


厚み仕上げ


糸鋸盤でカットする


嵌め込むところを
クリコ錐でカットする


彫刻刀で彫り込む






出来上がり

2022年2月7日月曜日

工房の様子 特注ギターの製作


特注小型モダン・タイプ
の製作に取りかかる
弦長630mm

裏板はローズウッド

響板は40年以上寝かせた
ドイツ・スプルース

剥ぎ目付近の年輪は
数えるのが困難なほど細かい

剥ぎ接着完了

ギターの形に切り抜いたところ



こちらは修復中の
ヴィンテージ・マンドリン
指板を取り換え
剥がれ割れた
ピックガードを補修し
ニスを塗っているところ

セラック・ニスを
入れているのは
市販の紙ボウル
蓋は古墳時代の出土土器

欠けたところを
補修パテで補っているが
1500年ほどを隔てて
サイズがピッタリ
合っているのが面白い