2022年6月12日日曜日

白洲正子と十一面観音


文筆家の故・白洲正子氏が
所蔵されていた平安時代の
十一面観音像
京都の骨董店で目にし
新幹線で帰る途中どうしても
欲しくなり、買ったばかりの
ルオーの絵を手放して
購入した、ということが
随筆で述べられている
自宅に置いて毎日眺めているうちに
この仏像は熊野の九十九王子の
どこかに祀ってあったものに違いない
と結論付けるところは白洲正子らしい
仏像の背後に光背kohaiのように
掛けてあるのは、染色家の柳悦博氏に
頼んで作ってもらったものだということ

そして「熊野九十九王子絵巻」から
観音堂のようなものが
描かれているところを少し紹介







こちらは藤原時代
(9世紀~12世紀)の銅鏡
線刻阿弥陀五仏鏡像

その部分から観音菩薩

2022年6月11日土曜日

備前焼 舟徳利 銘:驟雨


備前焼の舟徳利
自然釉で出来た
偶然の模様、景色が面白い
山あり、稲妻あり、雨雲あり

雨雲のよう

夕立のようにも見える

山の上空で稲光

山に落雷




2022年6月10日金曜日

室町時代の茶屋 そして菅江真澄


この絵は室町時代の
茶屋の様子
七十一番職人歌合の絵
書かれている文字は
一ふく一せむ(一服一銭) 
こ葉(粉葉)の御茶をめし候へ

こちらは煎茶
おせむし物 おせむし物
せんし(煎じ)物うり(売り)

これは江戸時代中頃の
博物学者であり
旅行家でもある菅江真澄
Sugae Masumi の旅日記に
描かれている奥州南部の
鹿踊shishiodoriの様子
南部鉄で有名な鉄製品の産地に伝統的に鹿踊りが行われているのは、日本だけではなくインドにもあるのが興味深い
鹿の角を頭に載せて太鼓を叩きながら踊るという共通点も
見逃せない

ちょっと調べてみたら
岩手県では驚くほど多くの
鹿踊が行われている

インドのムリヤ・ゴンド族の
鹿踊り

2022年6月9日木曜日

根古志形鏡台の脚部パーツ作り


根古志形鏡台
脚部パーツを作っていく
材はマメ科の花梨・カリン




ZDP189全鋼鉋で
仕上げ削り
荒削りは粉末ハイス鋼鉋
を使いました




繰り小刀もハイス鋼

2022年6月8日水曜日

演奏会の案内 そして端材オブジェ


演奏会の案内です



こちらは工房の様子
根古志形鏡台のパーツを
繋ぐための方法を
いろいろと試した結果
このやり方に決定