2023年1月26日木曜日

銀世界、美しい! そして描かれた猫と犬


丹波篠山は
雪国ではないので
今回の寒波でも
積雪はこんな感じ

改めて見ると美しい


そして、猫
パウル・クレーに
かかるとこうなる・・


こちらは
100歳になられる染色家
柚木沙弥郎氏
 Yunoki Samiro の作品


2023年1月23日月曜日

匠家必用記中之巻から一章と二章の 読み下しを紹介

立石定準記
匠家必用記中之巻 
から一章と二章の
読み下しを紹介
間違いなどありましたら
ご教示願います



一 陰陽の二神八尋の宮殿を化立(たて)給ふ事

夫天地開闢のはじめ、高天原にまします神の御名を天御中主尊(みこと)と申奉る。今の伊勢外宮豊受神是也。天地開闢の始より今にいたる迄、国にとこしなへにまします故、国常立尊と申奉る。是天神初代の御神也。次に二代、三代、と相続し給ひて七代目の御神を伊弉諾(いざなぎ)尊、伊弉冉(いざなみ)尊と申奉る。天神此二神に詔し給ふは豊芦原の瑞穂の国あり。汝往て知領し給へとて、天瓊矛(あまのぬぼこ)を賜ふ。二神天の浮橋の上に座(まし)て、一心を起し戈(ほこ)をさしおろして、国をもとめ給ひしかば、滄海(あをうなばら)を得給ひき。引あげ給ふとき、矛のさきよりしたたり落る潮コリて一つの嶋となり。是をおのころ嶋と云。おのころ嶋はおのづからコリといふ義也。二神此嶋に天降り給ひて国中の天御柱を立、八尋の宮殿を化立給ふ也。此宮殿は天の瓊矛の御徳によって化立宮殿なり。これ神代天宮のはじめ也。はつは神道に愛する数、神徳八方へ布(しく)を称する義也。尋は手をのべ、尋どって宮の大さをきはめ給ふ也。上にもいふごとく是手量(てはかり)といふ。又は手尋ともいへり。ひとの長にてはかる、是をたかはかりと云。今の鴨居の高さ五尺七八寸にするは根元たかばかりより出たることなり。則此宮殿にましまして、天道万化を施し、日月山海土金水火草木等の神を化生し(あれまし)給ふ。


二 天照大神磐窟(いわや)に幽居(こもり)給ふ事

伊弉諾尊、伊弉冉尊国土を化生し(あれまし)給て後、天照大神、月読尊を生せり。次に素戔嗚尊を産み給ふ。然に素戔嗚尊悪行日々にさかんなる故、天照大神の御いかり甚し。もはや対面すまじと、の給ひて天下の政を捨て、天の磐窟に幽居(こもり)ましましぬ時に六合(くにのうち)常闇にして昼夜のわかち


なく「常闇とは天照大神磐窟へ入給ふゆえに、守護なく村に長なきがごとくにして安心ならざるをいふ」。此故に八百万神愁給ひ、天の高市に会集して太神(おんがみ)を磐窟より出し奉らんことを談合評議し給ふ。ときに思兼命遠く慮(おもんぱかる)。天糠戸命をして日像(ひのみかた)の鏡を鋳さしむ「天糠戸命は鋳物師の祖神也」。長白羽の神は和幣(にぎて)を造らしめ、天棚機(たなばた)姫命は神衣(かんぞ)を織て和衣(にごたえ)を造らしむ「今婦人の尊崇奉る機神は是也」。櫛明玉命は御統(みすまる)の玉を造しめ、天目一箇命(あまのまひとつのみこと)は剱(つるぎ)、斧、及もろもろの刃物を造り給ふ「是鍛冶の祖神也。播磨(はりま)の国多賀郡に御鎮座有。俗説に管相丞(菅原道真のこと)を祭り、或は稲荷を祭るはあやまり也。二神ともに鍛冶を祖神にあらず」。手置帆負命(たおきほおいのみこと)、彦狭知命二神は斎斧(いんおの)、斎鋤(いんすき)、天御量を以て「斎斧は今いふまさかり也。斎鋤はすき鍬也。天御量は番匠道具の名也。大小長短をはかりて宜に用る故はかりと云」山へ入、材木を伐出し瑞殿(みずのみあらか)を造り給ふ「瑞はみづみづ敷清浄の儀、殿(みあらか)御在家也」。手置帆負命、彦狭知命、番匠の道を始給ふとは伊弉諾尊伊弉冉尊国中に天御柱を化立給ふ御神徳かんじ給ひて番匠の道の基本をひらき給ふ也」。天鈿女神楽(かぐら)を奏して舞給ふ。天児屋根命、天太玉命はともに祈祷まさしむ。ときに太神(おんかみ)岩戸をほそめにあけ御覧じ給ふ。故にめでたいと云言葉、此ときよりぞ始る也。天手力雄命は磐窟の側に侍りて終(つい)に岩戸を引啓(ひらき)、太神の御手をとりて引

出し奉り、右の新殿にうつし奉る。櫛磐間戸命、豊磐間戸命は殿門を警護して人の出入を禁じ給ふに、此故に今神社の門に此二神を安置するの謂也。終に太神の御心とけて万民安堵の思ひをなし。常闇の雲はれたる心地して、人の面(おもて)もしろじろと見ゆる故。おもしろといふことは此ときよりぞ始る也。よって罪を素戔嗚尊によせて根国へ遂(やらひ)給ふ。此故に天照太神天下を御(しろしめ)し給ふこともとのごとし。此とき尊貴の神々は宮殿造り居住し給ひ、万民貧ものは山に往来して岩穴に住とかや「今諸国にある岩穴は神代に人の住みし後也。俗説に上古(むかし)は火の雨ふりし故に穴居するといふは誤り也」。此頃、手置帆負命、彦狭知命専宮殿及屋宅を造り給ふ故に、後には穴をすて家に住事になりぬ。此故に諸人此二神の恩頼(みたまふゑ)を蒙らずといふことなし。

 

2023年1月22日日曜日

牛骨のオイル浸け


牛骨のオイル浸け
私は煮亜麻仁油に
浸けていますが
今回は大きめなので
この状態で1年ほど放置し
その後オイルから出して
夏場に半年ほど乾かして
出来上がる



ギターのナットやサドル
大きめの塊は
糸巻きのツマミなどを作る

2023年1月20日金曜日

冬の風物詩 炬燵 猫 ミカン

 

コタツと猫、そしてミカンの
取り合わせは冬の風物詩
ということになっていますが

ミカンの販売サイトで
猫の大きさにちょうどよいサイズの
コタツ付きで箱入りミカンが
売られているらしい


昨日紹介した、古文書研究家の磯田道史氏の著書でも江戸時代の猫のことがいろいろ紹介されていて、そのなかで幕末安政五年(1858年)に書かれた「猫録草稿」には、子猫が鳴いてやかましいときにはミカンの皮を粉にしたものを塗ると鳴きやむ、というのもあった。ミカンなど柑橘類の皮は「陳皮」という漢方薬として知られているが、猫にとっては毒だそうである。そういえば我が家で飼っていた猫もミカンを鼻先にもっていくと顔をしかめていたな・・

2023年1月19日木曜日

座礁鯨 江戸時代 そして絵いろいろ


古文書研究家の磯田道史氏の著者2冊と江戸時代関連の本。いろいろと興味深い。ここ数日大阪湾に鯨がやってきたことが報道されているが、結局、クジラは死んで浜に流れ着き、それを外海まで引き戻す作業が行われているらしい。磯田道史氏の著書「日本史を暴く」では、江戸時代に死んだ鯨が浜に打ち上げられた記録が紹介されている。
このように座礁した鯨は古来時折あり、「寄り鯨」と呼んで浜近くの人たちは神の恵みとして大変喜んだらしい。紹介されている話でも神のお告げで浜に出ていた少女のところへ死んだ鯨が流れてきて、当時、寄り鯨は数百両(数千万円)で売れていたので、貧しい少女の家にとっては、まさしく天の恵みだったことは想像に難くない。
北国のイヌイットの人たちも座礁した鯨は神の恵みとして喜んでいたことは何かの本で読んだ記憶がある。

光悦、ピサロ
安井曾太郎の絵を
代わる代わる見ていると
いろいろと興味深い
時代や国が違っていても
共通したものがある不思議