2023年3月9日木曜日

メキシコ貝 abalone


修復中の楽器
縁飾りの貝が
欠落しているので

メキシコ貝で補修


割り取った残り

少し形を修正したら

オブジェとして
充分観賞に耐える
素晴らしい存在感

2023年3月7日火曜日

イベントの紹介

 
兵庫県姫路市のギャラリー喫茶
觀創居で開催中の短冊展
面白い発想だな、と感心した
ところで、これらは手書きなんだろうか
印刷なんだろうか、興味が涌く
銅版画はどうなんだろう・・




こちらは3月29日(水)に
滋賀県の喫茶&ギャラリー
る~むブナ で
行われるコンサート

25年ほど前、近所の小学校が
建て替えのため取り壊された際に
貰ってきた特別教室の床間の
床板で作ったテーブルの天板
いい雰囲気が出ている
直径1m以上の大木だったと
思われるスプルース

2023年3月4日土曜日

ブリッジピン、ストラップピンを作る


明治10年生まれの女流画家
伊藤小坡 ito shoukaが
描いた琵琶を弾く女性
このような大きな琵琶
楽琵琶だったら重さは
5kg以上はあるはず
それを立って弾いている
というのは謎・・
ストラップのようなもので
吊っているのだろうか・・

こちらは随代の俑
おそらく四絃琵琶と
思われる

こちらは正倉院に所蔵
されているものと同じ
五絃琵琶と思われる

工房の様子
ギター2台分のブリッジピン
そしてストラップピン



ストラップピンの頭部は
珊瑚の化石を参考にしたが
これまでと同じように
なってしまった

2023年3月2日木曜日

匠家必用記下巻 六、七、八、九、十章 読み下し 

匠家必用記下巻から
六、七、八、九、十章の
読み下しを紹介
間違いなどありましたら
ご教示願います

 

六 鞭掛の事
鞭掛は宮でんむね板の下、破風中よりつらぬき出たる木なり。神代には万事しっそなれば、屋根まいの端外へあまいたるかたち也。男神のみやに十本、女神宮に八本也。然れども伊勢両宮にかぎり、このほかのみやには、はばかるべきことか。



七 玉垣の事
玉垣は角なり木にぬきを通し、神社の廻りに押通して之を設く。又は左の図のごとく厚き板にて造るもあり。是本式の玉垣也。或は木の皮を削ずそのまま用るあり。是を黒木の玉がきといふ也。玉がきを瑞垣(みづがき)ともあらがきともいふ。神社によりて二重、三重、設る也。然時は内にあるを瑞垣と云、外にあるを玉がきともあら垣ともいふなり。


皆是汚穢(けがれ)、不浄を入ざる為の垣也。谷氏曰、木の削たるを朱の玉垣と云。朱にぬる謂なし、と。今俗間にいふ玉がきわ過半上を立格子にして下に壁を、或は組格子に付こし板打、上に雨覆有。是は玉がきといふ物にはあらず、かべがきなり。神社のかこみなり。意あらん人は本式の玉垣に造るべきこと也。


八 拝殿の事
神社の拝殿を造るにはひじき造りなるべし。からはふ等は両部習合の制作にして、神代の遺風にあらずと先輩に聞き侍る。

九 神門の事
神門を建立するには、其地の広狭を見合、宜に造べし。近世印行の書に、門を造に唐尺の法を用といえり。甚妄説也。信用することなかれ「唐尺の弁委は後にいだしぬ」。組物彫ものづくり、或は二重(にちょ)造り、瓦ぶきと、神国の忌風にあらざる故、神の御心に叶ざらんか。門の両脇に門守の


神と安鎮ずる也。此神を豊盤間戸尊、櫛盤間戸命と云。両部習合に神門には両金剛を安置す「今俗に云仁王なり」。是を仏門に置は是にして、神門に置くは非也。くわしくは俗説弁に見えたり。

十 灯籠の事
神社のとうろうは木にてつくるを本しきとす。石、銅のたぐひは略義なるべし。


2023年3月1日水曜日

真鍮板フレット そして豆まき図

 

幕末から明治の漆工芸師
でもあり画家でもある
柴田是真の漆絵
豆撒きの図ですが
鬼は外、福は内
というのはよく考えると
何だか不思議です・・

こちらは工房の様子
1.5mm厚の真鍮板を
金切り鋸で切っているところ

修復中の1920年代
ヴィンテージ・ギターの
板フレットとして使う

打ち込んでいるところ

作り換えたブリッジも接着