2023年5月4日木曜日

描かれた19世紀ギター


注文していた本が届いた
表紙の絵はかなり詳細に
描かれていて

右手の様子では
爪は短めで
小指を表板に置いて
弾いている

弦の太さまで分かる
というのは凄い

左手は、親指が
指板近くに置かれている
これは現代の
クラシックギターでは
為されていない

19世紀ギターの
オリジナルには
小指を置いた痕跡が
残っているのもある

また、このように
予め小指を置くための
小指レストが付けられて
いるものもある

これは19世紀の
ギター奏者兼作曲家
ディオニシオ・アグアドの
教本に掲載されている肖像画
アグアドは教本では
右手は弦長の8分の1の
ところを弾くように
としているが
そのとおりの構えが
為されている

アグアドが考案したとされる
ギター保持具
当時もギターの構え方には
苦労していたようですね

2023年5月2日火曜日

描かれた琵琶 そしてクワガタムシ


去年のクワガタムシ
まだ生きている

今日は天気がよいので
外で散歩

さて、こちらは
描かれた琵琶
青山銘

こちらは北野天神縁起絵巻から


土佐光則作とされる
源氏物語画帖、明石の場面に
描かれている琵琶


同じく胡蝶の場面

2023年5月1日月曜日

セッコクの花 そしてアルミホイルの蜘蛛


白いセッコクの花が咲いた

赤い方はこれから

こちらはアルミホイルで
作られたクモ
素晴らしい!
立杭焼のオブジェに
乗せてみた


磨かれた丸石を乗せる



焼き物のタコ


2023年4月28日金曜日

小林秀雄の赤岳 そして有元利夫の版画


久しぶりに
小林秀雄の本を眺めていて
ドキリとした
以下、その文
「八ヶ嶽の山頂は、初雪で真っ白であった。その日は夏沢温泉まで行って一泊する積りでいたが、つい暢気な歩き方をして、意外に時間を費し、夏沢近くなって、近道をしようと本道を離れた。やがて雪は小径を消し去り、登るにつれて深くなる。夕闇は迫って来る。恐らく近道は失敗らしい。引返すのも業腹で、熊笹の中を、ガサガサと一直線に登って行くと、熊笹の中からポッカリ浮び上るやうな具合に、突然、噴火口の縁に出た。誰も予期していなかった突発事件にでも出会ったやうに、不意に足下に現れた雪で化粧した、すさまじい急斜面を見下し、一同息を呑んで、立竦んだが、真っ白な火口の正面には、三角形の赤嶽が、折からの夕陽を受け、文字通り満身に血潮を浴びた姿で、まるで何かが化けて出たやうに、ヌッと立っていた。口を利くものはなかった。お互に顔を見合せ、めいめいが、相手の顔に自分の蒼くなった顔を感じた。」
上の写真は赤嶽だが
小林秀雄が体験した
雪の噴火口の際から眺めた
夕陽で染まった真っ赤な
赤嶽は、写真では無理で
誰か絵に描いていないか
と、数日いろいろと
探していたが
見つからなかった
そうしたところ
本棚の奥の方に有元利夫の
画集が目に入り
パラパラとめくってみたら
あった

これがそれ
赤嶽を表現したものではなく
また、版画なので
色は付けられていないが
これを赤く画像処理したら
よりそれらしく見えるのでは
ないか、と、
やってみたのが

これ

こんな雰囲気もある
これも有元利夫の作品
タイトルは出現

これは有元容子さんの作品
山の色は違うが
同様の雰囲気がある

2023年4月27日木曜日

仏像の鑿痕


胴体に意図的に
横にノミ痕を入れた仏像

この仁王像は
永い年月による風化で
表面に木目が浮き出て
縦縞模様になっている

衣の襞hidaが美しい

顔にまで真横の
鑿痕を入れた仏像
脱帽