2023年12月18日月曜日

デコピン そして弥勒菩薩

 

京都にある広隆寺は
7世紀に聖徳太子のブレーンであった
秦河勝hata-no-kawakatsuが
建立したとされていて
これまでに2回焼失している、とされている
一説によると、元々の広隆寺は窓がなく
大きな入口が一つだけの構造で
中には景教の黒い十字架が
一つ置かれていたらしい
それを裏付けるように
広隆寺の弥勒菩薩像の右手の指の様子は
中国の敦煌で発見されている
景教の大司教画と同じで
またキリスト教のキリスト画にも
同様のものが見られる
聖徳太子と秦河勝は
キリスト教ネストリウス派ともされているが
それを裏付けることでもあるのか・・・
はたまたデコピンの元祖か

中国敦煌壁画 景教の大司教


大谷翔平くんの愛犬の名はデコピン


2023年12月16日土曜日

最速のカメ? そして白犬

 

ウサギもびっくり、最速のカメ!
亀をナメたらあかんぜよ・・亀山社中
スケボーに乗るカメ

十訓抄jikkinshoと宇治拾遺物語
そして古事談に登場する
御堂mido関白(或は御堂入道nyudo)
藤原道長が飼っていた白犬の
不思議な行動を陰陽師の
安倍晴明が解き明かす物語
清明の「犬はもとより小神通の物なり」
という説明が興味深い

宇治拾遺物語の記述


安倍晴明が懐紙を取り出して
鳥の形に折って投げ上げると
白鷺になって南に飛んでいった
件kudariの挿絵

古事談

2023年12月14日木曜日

有元利夫の銅版画 そして奴奈川姫


有元利夫のエッチング

同じ版で作られたもの
表現の違いが興味深い

これは九州の最北端に位置する福岡県の志賀島shika-no-shimaから江戸時代に発見されたとされる金印。「穴師兵主神anase-hyozu-no-kami の源流」という本に目を通していたら、万葉集の「ちはやぶる 金の埼を 過ぎぬとも 吾は忘れじ 志珂の皇神」という和歌が紹介されていた。
この金が金印のことだとしたら、話がややこしくなるが、万葉集が成立した8世紀頃に、すでに志賀島に金印が存在していたことが一般的に知られていたとも捉えることができるのでは・・


このことは翡翠hisuiで作られた勾玉magatamaにも言え、昭和の初め頃までは日本の古代遺跡から出土する翡翠は海外からもたらされたもので国産のものではないとされていました。
それが、万葉集にある歌「渟名河(ぬなかは)の 底なる玉 求めて 得まし玉かも 拾ひて 得まし玉かも 惜(あたら)しき君が 老ゆらく惜(を)しも」から翡翠は日本にも産するのではないかと推測され、新潟県の糸魚川で翡翠の原石が発見されたのです。
現在では兵庫県や長崎県からも産出することが分かっています。




奴奈川姫像
上に紹介した万葉歌の渟名河は
奴奈川とも書かれ
奴奈川姫は中国の神仙思想に
登場する西王母
と同一とする説もあります

wikipediaで紹介されている
西王母

銅鏡にも鋳込まれている

2023年12月11日月曜日

四つの緒 そして「もちにまる」

 

兵庫県三木市で行われた
エクラ・ハートフルシティ
コンサート
無事に終了しました

当日ゲットしたガチャ
鏡餅「もちにまる」の
いぬもち

肉球まで再現されている

こちらは十訓抄jikkinsyoの記述
平安時代の出来事
上東門院(一条天皇の后)の御帳の中で
犬が子供を産んだことが
大げさに吉兆とされている

琵琶についての記述
玄象genjoの三緒という字が
目に止まった
玄象は琵琶の銘だが
文脈から察すると
緒は琵琶の絃と思われる
ちょっと調べてみたら
四つの緒というのは
琵琶の異称らしい


2023年12月8日金曜日

高山辰雄氏の作品 そして18世紀マンドリン


修復中の18世紀マンドリン
力木が1本紛失しているので

この参考楽器のように
作り足す

そして接着

日本画家、高山辰雄氏の作品
文芸春秋の表紙絵156枚の中から
初期、中期、後期の絵を3点ずつ紹介
どれも味わい深い