昭和38年(1963年)に発行された
三味線音楽史から引用
江戸時代に描かれた図
これは江戸時代中頃
延宝年間に畠山箕山によって
書かれた三味線に関する記述
三味線を弾くときに使われた
様々な撥bachi
江戸時代の屏風絵に
描かれたもの
三味線は室町時代
永禄年間に琉球から
日本に伝わったとされていて
当初は琵琶法師が
琵琶の撥を使って
弾いていたらしい
永田法順氏による盲僧琵琶
明治から昭和にかけての
博物学者、南方熊楠
Minakata Kumagusuの
コレクションの中に
燕石があるのだが
それは中国では蝙蝠石と
呼ばれている三葉虫の化石で
現在では燕石といえば
スピリファーの
化石とされている
だが「燕石考」という論文では
スピリファーのことにも
言及しているので
スピリファーのことを燕石
というのも当然
知っていたものと思われ
スピリファーを
コレクションしていなかった
だけのことと思われる
上の画像の右の
プレートの一部を拡大したもの
Drepanura premesnili
ドレパヌラ・プレメスニリィ
という三葉虫の尾の部分
中国北東部山東省産
時代は中期カンブリア紀
これも同じ三葉虫の部分と
思われる
三葉虫ネオメタカンスス
ハルペスと名付けられている
三葉虫化石
これは現在一般的に
燕石enseki と
呼ばれている
スピリファーの化石
別種のスピリファー
南方熊楠の論文
「燕石考」で紹介されている
スピリファー
同じく江戸時代のもの
編者は稲若水となっているが
この図では雄と雌として
挙げられているが
実際は違った種類で
熊楠は「日本人は古来
天然の産物で互いに
よく似たものを
一方は他方の変形と
思い込む習慣が強かった」
と補足している
製作中のルネサンスギターと
バロックギターの部材を窓鋸で製材
挽き終えた端材の節が
口のようで
こちらは目のように見えたので
ついつい落書き
ルドンの絵を連想
こちらは別の板
鋸で挽いていたら
深海魚が見えたので
即興で作ってみた
11月3日兵庫県三木市にある
画廊喫茶風らんで
拙作の楽器を使った
コンサートが開催されます
私も何曲かギター伴奏で
参加します
お近くの方、ぜひ
午前中の作業
製作中のバロックギターと
ルネサンスギターの
ヘッド(メープル材)を挽き出す
この鋸は刃渡り一尺(約30cm)
の窓鋸
刃が荒目で
窓が切ってあるので
挽きが軽い
こちらは一尺ガガリ鋸
これは軟材用に
アサリ(刃の左右の振り挽き幅)を
調整しているので
粘りのあるメープル材を
挽くにはちょっと無理がある
挽き跡はどちらも滑らか
そしてこれは複目縦挽き鋸
挽き幅が狭く挽き跡が滑らか
縦挽き鋸三態
午後からは京丹波亀岡にある
現在、丹波産青砥は
採掘が行われていませんが
まだまだ山には眠っている
ということで
復興に向けての普及啓発動画を
制作されているそうです
その一助となれば幸いです
製作中のルネサンスギター
午前中挽き出した
メープル材も鉋かけを
撮影してくださいました