ギター製作家の視点
撥弦楽器製作家・田中清人の仕事、 趣味に関するブログ
2011年11月11日金曜日
おそるべし 自然のデザイナー
庭先の地面にポロリと落ちていた
小さな虫の死骸・・
体長約7mm、ゴミと見間違えるほど・・
ところが、よくよく見ると
翅の表面に美しい模様が・・
なんともオシャレではありませんか・・
腹側も美しい瑠璃色です
いったい何のために、誰のために
このように美しくする必要があるのか・・
2011年10月30日日曜日
楽器の旅立ち
出来上がったラプレヴォット・タイプ二台のうち
1台が旅立っていきました
次に製作しているのは特注モダン・タイプと
鈴木音律
フレッティングの
ラプレヴォット・タイプ
2011年10月28日金曜日
自作のポルトガルギターと久しぶりの再会
20年ほど前に作った
ポルトガル・ギターが
メンテナンスのため持ち込まれました
久々の面会です・・
懐かしい・・
フレッティングはヴァロッティ音律
参照
サウンド・ホールの縁飾りは
アワビ貝と象牙、そしてハカランダで
螺旋状のリボンを表現したものです
平面で立体感を出すのは
難しいのですが、これはいかに・・・
2011年10月27日木曜日
プトゥムジュ材
製作中のBoxハープのブリッジ材になるような
木を探していたら、
プトゥムジュ
という
初めて耳にする名前の木材が目に入りました
カチカチっとしてそれほど重くないもの・・
という希望に適っています
色あいがもう少し濃いものがいいのですが
色付けすればいいかも・・
ここ数年、世界各地から様々な木材が
日本に入ってきているようですが
先般試作した
ラコート・タイプ
も
木材を扱っている業者さんが
名前が分からないということでしたので
多種・多様の木材が輸入されているのだと思います
一見、黒檀のように硬く見えますが
加工は容易で、刃物が痛むこともありません
使っている鉋は以前紹介した
中惣寸六
です
2011年10月26日水曜日
義康鉋
古い寸八鉋を手に入れました
銘は「義康」
裏を透きなおし
研いでみたら、
なかなかの研ぎ上がりです
これまでにかなり使われていて
身が2cm以上は短くなっています
鋼は安来鋼の青紙と思われますが
古い青紙のようで
以前紹介した
優れた青紙鋼の鉋
に似ています
早速仕事で使ってみました
削っているのはブラック・ウォルナット
粘りのある材質ですが
切れは軽く、逆目も止めることができました
台は古いものを補修して
そのまま使いました
これで十分使えます
古い台は狂いが少ないので使い易いのです
2011年10月23日日曜日
仏足 ついに商品化か・・?
仏足の遊びも
ここまでやってしまいました
こうなったら商品化か・・?
2011年10月21日金曜日
丹波篠山出土 弥生時代の砥石
いま、篠山市立歴史美術館で
「発掘が語る丹波篠山」展が開催されています
建物は旧裁判所で、和風の立派なものです
展示スペースはそれほど広くはありませんが
充実した内容で、見応えがありました
篠山の出土物で初めて目にしたのが
この弥生時代の砥石です
三釈迦山古墳群
のなかの桂ヶ谷遺跡から
出土したものだということですが
この遺跡は篠山市味間
(あじま)
北にあります
地図参照
この地図は以前、10月6日のコメントで
紹介したものですが
篠山にある三つの諏訪神社の
ほぼ中央に位置しているのは
やはり何か意味があるのでしょうか・・
味間という地名については
以前、ブログで少し触れたことがありますが
参照
ニギハヤヒと関係があるのです
砥石のこととは話が外れてしまいましたが
この石は
京丹波亀岡に産する青砥と
よく似ているようにも見えます
またまた話が変わりますが
これは時代が下り古墳時代の須恵器です
下の特殊扁壺も
以前紹介
したことがありますが
これが出土した箱塚4号墳は
味間から北に5kmほど離れた所にあります
これもニギハヤヒと繋がりがあるような気がします
2011年10月19日水曜日
新たな道具たち
今回は久々のモダン・タイプと
弦長630mm
鈴木音律
のラプレヴォット・タイプ
それから2台の箱型ハープを作っていきます
箱型ハープを製作するには
やはりそれ専用の特殊な鉋が必要なので
今回3種類揃えました
左は身幅50mmの反り鉋
これは古いものを自分用に仕立て直したものです
中央は合脇取鉋で本来は敷居の溝などを
仕上げるための特殊な鉋です
そして右は身幅40mmの外丸鉋
合脇取鉋
(あいわきとり かんな)
は刃の形状も
台の作りも複雑になっています
よくぞこのような鉋を考え出したものだと
感心してしまいます
やはり専用の道具があると
たいへん助かります・・
2011年10月17日月曜日
新たに中惣鉋を手に入れました
中惣銘の古い寸六長台鉋を手に入れました
ベタ裏で錆も付いていたので
裏を透き直しました
鋼は炭素鋼ですが
やや焼きが入り過ぎていたので
焼き戻しをしました
研ぎ上げてみると
鋼は美しく冴え、期待が持てます
地鉄
(じがね)
と鋼
(はがね)
の境の様子は
他に持っている中惣と同様です
台を少し短くし、荒削り用の長台にしました
これで炭素鋼系の中惣鉋が
三態揃ったことになります(
参照
)
2011年10月13日木曜日
秋の味覚 アケビ
今年も
ギタリストの松田さん
からアケビを頂きました
今年は豊作だったそうですが
庭にアケビの蔓が生えているというのは
なんとも羨ましいことであります・・
和三盆のような上品な甘みは
私にとって秋の味なのです・・
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