2013年11月2日土曜日

古い寸六鉋身を入手 玉鋼か・・


古い寸六(身幅66mm)鉋身を手に入れました
銘は正丸でしょうか・・
判然としませんが、一応、正丸としておきます




研ぎ上げてみました




刃角度は約27度


鋼は厚めで、研いだ感じと研ぎ上がりは
玉鋼のような印象を受けます
火花は炭素鋼系で、古い会津鉋のように
不均一な火花の飛び方をします
和鋼は間違いないと思います
おそらく玉鋼でしょう・・


台に挿げ






仕事で使ってみました
まず中仕工鉋としてバロックギターの横板にする
深い杢のカーリーメープルを削ってみましたが
玉鋼とは思えない軽さです


中仕工でも深い杢の逆目が完全に止まっています


次に横板のライニングにする
ヨーロッパ・スプルースを仕上げてみました
仕上げ削りとしては厚めの鉋屑ですが
これも逆目は完全に止まっていて


美しい削り肌です


この後、刃先が磨耗しやすいセドロ材を荒削りをしたり


いろいろと削ってみましたが
刃先はまだまだ健全で、玉鋼のように永切れします
おそらく玉鋼と思われるのですが
それにしては切れが軽すぎる・・
不思議な鋼であります・・


2013年10月26日土曜日

若気の至り・・

これはギター製作を始めた頃
ラベルに押そうと思い作った篆刻印
結局は使いませんでした
若気の至り・・









これは10年ほど前に地元の人に頼まれて彫ったもの
猪狩で使う槍の鞘


狩りをする方もイノシシも命がけなので
ついついこうなりました
こういったものは勢いが大事なので
円空仏風に30分ほどで彫り上げました


2013年10月24日木曜日

Gelasジェラ風フラット・マンドリンのピックガード

Gelas風フラット・マンドリンのピックガードの切り出し




部分的に厚いところは4mmほどある・・
もったいないが他のところが薄いので
この部分だけ削ることにする






裏側には金箔を貼りました
ここでもコニシボンドのスティック状接着剤が活躍


埋め込んで平に削る




出来上がり


2013年10月22日火曜日

サウンドホール縁飾りの接着

Gelas風フラット・マンドリン
サウンドホール縁飾りの接着工程






ピックガードの素材



こちらはバロックギター
ロゼッタの取り付けはまだまだ先ですが
こんな感じになります


2013年10月21日月曜日

バロック・ギターのサウンドホール縁飾りを作る

バロック・ギターのサウンドホール縁飾りを作りました




330mateからお世話になった胴付鋸
斜め挽きにも対応してくれる優れもの






新たに手に入れたスウェーデン鋼の小刀も使ってみました


大事な作業のときに限って邪魔をする・・


出来上がり


内部はこれが取り付けられます




取り付けはまだ先ですが
こんな感じになります


2013年10月19日土曜日

スウェーデン鋼の小刀を仕事で使う

製作中のGelas風フラット・マンドリンの
サウンドホール縁飾りの部材を仕上げてみました
これくらい切れてくれると
思いどうりに仕事を進めることが出来ます


ウォルナット材の縁飾りセンター部分


出来上がり


最後に貝を入れる予定



こちらは小刀とは関係ありませんが
同時に製作中のバロック・ギターの裏板です









スウェーデン鋼の小刀、出来上がり

17日に紹介したスウェーデン鋼の小刀に柄を挿げ
自分の道具にしました
スパニッシュ・セダーで柄を作り
瞬間接着材で接着


自分で握り易い形状に削り、透明セラックを塗りました
刃物の柄には何も塗らない人もいますが
私の手にはニスを塗った方が合います


柄の先端部を削り出来上がり
小刀は抜けないように接着しているので
短くなったら鉛筆を削るように柄を削っていきます


他の小刀と一緒にしばらく使っていき
様子を見てみます