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2021年8月20日金曜日

三河油石でハイス鉋を研ぐ

先日ある方から
こちらのHPの
紹介している
淡路島の垣内Kaito遺跡
から出土している
ような砥石は
愛知県岡崎市で
採掘されている
三河油石ではないか
というご指摘を頂きました
この砥石は現在も
採掘されていて
販売もなされていますので
さっそく手に入れてみました

これがそうです




たしかに淡路島の
五斗長垣内遺跡から
出土している
砥石によく似ています

と、ここで
以前紹介した超仕上げ用の
砥石をいろいろ紹介した中に
この三河油石もあったのを

さっそく試し研ぎを行い
YouTebeに
動画では切れが止んだ
粉末ハイスHSS鉋
身幅55mmを
シャプトン「刃の黒幕」
粒度320の荒研ぎから始めました
次に使ったのは
シャプトン「刃の黒幕」1000番
次に天然砥石備水砥
binsui-to
中研ぎの最後は
硬口寺中砥jichu-to
この画像は滋賀県
相岩谷産巣板で研ぎ上げた状態
この後、三河油石で
最終仕上げを行う

相岩谷産巣板で研ぎ上げた状態

三河油石で研ぎ上げた状態


刃先の拡大画像
研ぎ傷はほぼ消えています

ハイス全鋼鉋を
研ぎ上げた状態
刃先の一ヶ所の細かい欠けは
研ぐ前に黒檀を削ったときのもので
この後研ぎ減らしていきます

こちらはZDP189全鋼鉋

2016年11月17日木曜日

工房の様子 次の製作に取りかかる

製作中の特注ギターと
修復中の19世紀ギターのニス塗りを終えたので
次の製作に取りかかりました

これは響板材で、30年以上寝かせた
ドイツ・スプルース

これは特注小型モダン・タイプに使うもの
弦長は640mmで1弦に20フレットを追加します

こちらは特注ガルシア・タイプ
弦長640mm


荒削りの様子
スプルースの荒削りには
私は二寸鉋を使っています

この鉋は田圃義廣銘の二寸鉋(身幅80mm)


そしてこちらは古い会津鉋
重利銘・二寸(身幅76mm)

荒削りを終えた状態


こちらは裏板に使う
インド産ローズウッド

荒削りには清忠銘の寸二鉋を使っています
この鉋は特殊鋼(青紙1号か・・)で
驚くほど永切れしてくれます
台の仕込みは九分勾配、刃角度は約30度

このローズウッドはガルシア・タイプに使うもので
12年ほど寝かせたものです
材質は緻密で粘りがあります

荒削りを終え、接ぎ付け面を仕上げているところ
YouTube動画参照下さい


使った長台鉋は長光銘・寸四

接着準備完了
こちらは小型モダン・タイプに使うもの


使った鉋

左端は荒削りに使ったZDP189全鋼鉋
中央は中仕工用で、おそらく明治時代の古いもの
銘は「永房」か(鋼は玉鋼・身幅57mm)・・
右端は仕上げ削りに使った長光寸四(鋼は炭素鋼系・身幅60mm)



接着完了

その後、ガルシア・タイプの
サウンドホール縁飾りのデザインを考える

こんな感じ・・
中央部はアワビ貝で
その縁はオバンコール材を使う予定
このデザインはアンモナイトの殻の
内部構造をモチーフにした


印象的なこの部分ですね

2016年9月23日金曜日

特注ギター2台 指板をニカワ接着

これから指板Shibanの接着
Fret boad
接着する指板を荒削りし
厚みを減らしているところ

本黒檀削りは、やはりハイス鉋がよいが
石気を含んだガンコなものは
やはりZDP189全鋼鉋が
安心して使える
上の画像は粉末ハイス鋼の
常三郎鉋酒壺Miki銘身幅55mm
刃角度は約28度
この鉋は刃角度をいろいろ試してみたが、
30度ほどにすると
極端に切れ込みが悪くなる
28度くらいが最も削り易い
台の仕込みも通常の鉋と
変わらない八分勾配

接着面を仕上げたところ
使った鉋は粉末ハイス鋼の酒壺
身幅50mm。刃角度は約27度
やや刃角度が低いためか
刃先の持ちはいま一つ・・

指板の接着面はこのように仕上げておくと
後々、何かと都合がよい

指板の側を削り、幅を決める

仕上げに使ったのはZDP189全鋼鉋
この鉋は切れは重いが
驚くほど永切れしてくれる
先に述べたように
石気を含んだものも
永切れしてくれ安心して使える
 
刃先から3mmほどを
刃角度約28度で研いでいる

膠Nikawa接着の前に温めておく
ネック側もドライヤーで温めている

接着完了
こちらは19世紀ギター
Kiyondタイプ 弦長635mm


弦長640mm