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2013年12月20日金曜日

ZDP189全鋼鉋と燕鋼鉋、高炭素鋼鉋 3丁削り比べ


前回に続き、ZDP189全鋼鉋寸四(身幅55mm)と
燕鋼鉋寸四、高炭素鋼鉋寸四、3丁で削り比べを行いました
YouTube動画UPしました







これはZDP189全鋼鉋寸四
削った木は、前回の動画で荒削りをしたスプルース材(軟材)
切れは比較的軽く、楽に削ることができますが
削り屑に艶がありません


削り肌
画像ではよく分かりませんが
所々に筋が入り、全体に荒れています



これは燕ツバメ鋼寸四
動画の音でもお分かりのように
切れが重く、削り屑にも艶がありません


削り肌も荒れています



これは高炭素鋼鉋寸四
切れは軽く、削り屑に艶があります


削り肌にも艶があり
滑らかに仕上がっています

2013年12月13日金曜日

ZDP189全鋼の鉋身と小刀の試作品

砥取家さんの紹介で
ボンドケミカルの
小西社長さんに頼んでいた
ZDP189全鋼の鉋身と
小刀の試作品が
出来上がってきました

鉋身は本黒檀削り専用で
使いたいので
身幅55mmサイズで
作ってもらいました

小刀も本黒檀など
堅木削り専用として
使うためのものです
ZDP189は硬い鋼のようで
しかも全鋼ですから
天然砥石で研ぐことが出来るのか
これから追々
試していきたいと思います
乞うご期待!



2013年12月15日日曜日

ZDP189全鋼小刀を試し研ぎ

ZDP189全鋼小刀を研いでみました

まずグラインダーで
刃渡りの角度を鋭角に修正し
手持ちの人造砥や天然砥石を
いろいろと試してみました

数多くの砥石の中で最もよく反応したのは
以前紹介した、内藤商店から出されている
人造砥石のPAPA2000でありました

研ぎ上がりもこれで充分で
仕上砥で研ぐ必要がないくらいです


刃先の拡大画像
右上から左下にかけて
45度ほどに付いている傷が研ぎ傷で
その途中にささくれのようになっているのも
研ぎ傷と思われますが
何故こうなったのかは判然としません
この鋼はハイス全鋼に比べると
かなり柔らかい感じがします
そのこともあって
研ぎ汁に含まれた研磨剤の
影響を受けやすかったのでしょうか・・

動画でもお分かりのように
天然中砥はすべて反応せず
天然仕上砥で反応したのは
この2丁だけでした
左は京都・新田産巣板で
右は福井県産若狭砥

これは新田産巣板で研ぎ上げた状態
刃先部分と鎬しのぎ部分の
艶が違いますが
これは何故でしょうか・・
一般の刃物のように鋼と地鉄が
鍛接されているわけではないのです
焼き入れ具合が違うのでしょうか・・

PAPA2000よりも
光っているように見えますが・・

拡大してみると
PAPA2000よりも深い傷が付いています
これには驚きました・・

こちらは福井県産仕上砥

研ぎ上がりは新田産巣板よりもやや曇っていますが

研ぎ傷は新田巣板よりも浅く
PAPA2000よりも深い感じです
砥石と研ぎというのは
ほんとうに不思議です・・

2013年12月20日金曜日

ZDP189鉋身を台に挿げた後 試し削り

研ぎ上げたZDP189全鋼
寸四(身幅55mm)鉋身
の台を作っていく
鉋身は全鋼で、裏出しが出来ないので
ベタ裏にならないように
刃先からやや角度を付けて研ぎました
使った砥石は中研ぎは
電着ダイヤモンド砥石と
人造砥石二種、仕上は天然砥石

鎬面は刃先から1mmほどを
刃角度約30度で研ぎ上げ
使った砥石は裏と同じもの

台にする樫材を窓鋸で製材しているところ

鉋身が収まるところに墨付けをし

ノミで荒掘り

身が収まる溝を切っているところ

台が出来上がりました



YouTube動画に下端の仕上について
質問がありましたので
画像を紹介しておきます
他にもUPしております


スプルース(軟材)と

本黒檀(堅木)を削ってみた
スプルース削りは切れがやや重く
削り肌もやや荒れていましたが
堅い本黒檀には威力を
発揮してくれました

動画撮影後の刃先の状態
小刀同様、刃先の磨耗は早かったのですが
切れは止んでおらず
堅い本黒檀を削っても永切れします

2016年9月23日金曜日

特注ギター2台 指板をニカワ接着

これから指板Shibanの接着
Fret boad
接着する指板を荒削りし
厚みを減らしているところ

本黒檀削りは、やはりハイス鉋がよいが
石気を含んだガンコなものは
やはりZDP189全鋼鉋が
安心して使える
上の画像は粉末ハイス鋼の
常三郎鉋酒壺Miki銘身幅55mm
刃角度は約28度
この鉋は刃角度をいろいろ試してみたが、
30度ほどにすると
極端に切れ込みが悪くなる
28度くらいが最も削り易い
台の仕込みも通常の鉋と
変わらない八分勾配

接着面を仕上げたところ
使った鉋は粉末ハイス鋼の酒壺
身幅50mm。刃角度は約27度
やや刃角度が低いためか
刃先の持ちはいま一つ・・

指板の接着面はこのように仕上げておくと
後々、何かと都合がよい

指板の側を削り、幅を決める

仕上げに使ったのはZDP189全鋼鉋
この鉋は切れは重いが
驚くほど永切れしてくれる
先に述べたように
石気を含んだものも
永切れしてくれ安心して使える
 
刃先から3mmほどを
刃角度約28度で研いでいる

膠Nikawa接着の前に温めておく
ネック側もドライヤーで温めている

接着完了
こちらは19世紀ギター
Kiyondタイプ 弦長635mm


弦長640mm