今回は初弘 三態のうち中央の
初代か二代か判然としないものを
紹介します
鋼は炭素鋼系で、上の三丁のうち
最も研ぐのが困難でした
いつものパサパサのスプルースを
削ってみましたが
削り肌が細かく毛羽立っています
手触りもザラついた感じです
ハードメープルを削ったら
刃先が所々細かく刃こぼれしました
刃先を拡大してみました
この鉋身も、研ぎ角度が蛤刃に研いでも
24度くらいしかありませんが
それでもこのように刃こぼれするのは
ちょっと問題があるように思います
ということなので
焼き戻しをしてみました(参照)
今回は175度前後で2時間かけました
そして研ぎ直しましたが
研いだ感触に粘りを
研いだ感触に粘りを
感じるようになりました
この画像は中世中山・天井巣板の研ぎ傷
そして最終仕上げとして
大平産・戸前で研いだ状態です
削った音が軽く爽やかになりました
削り肌も美しい艶になり
手触りも滑らかです
焼き戻しがうまくいったようです
今後、仕事で使ったら
また報告する予定です