2014年12月29日月曜日

工房の様子

篠山商店街にある古道具店でゲット
象牙のコケシかな・・と一瞬思ったが
黒い二つの付着物が気になる・・
これはもしかして・・聴診器か・・


どうもそのようで・・


黒い付着物はかなり劣化していて除去するのに苦労したが
やはりゴムのようなものでした
挿し込み部も入念に加工されています
ここに革紐を通したら・・


ネックレスとして使えるかも・・


いちおう、コレクションとして工房の壁に掛けておきます




これは以前紹介した古い会津鉋
現代製の安価な小鉋の台に挿げていたが
台の厚みが薄く、使い難いので厚みを足した


これで使い易くなりました









こちらは作業の様子
製作中の19世紀ギター、3台分のネックに
Veneerベニヤ・突板をニカワで焼付け接着しました
















そしてネックとヘッドをニカワ接着




2014年12月25日木曜日

8種類の一枚刃鉋の削り比べ Maple材の木口削り

昨日YouTubeにUPした動画の画像を紹介しておきます
動画で最初に使ったのは
左端の源兵衛銘・寸六(身幅65mm・和鋼)
次にその右の堺仁銘・寸六(身幅65mm・和鋼)
その右は重道銘・寸四(身幅58mm・和鋼)
右端は最後に使った義廣銘・寸四(身幅57mm・炭素鋼)
木口削りを行うため、すべて一枚刃鉋です


この画像では右端が最初に使った源兵衛・寸六
左端が義廣・寸四


削ったのは19世紀ギターのヘッドになるMapleメープル材

最も削りやすかったのは重道と堺仁で
源兵衛は削りが重く、かなり使い難い感じでした
これはこれまでかなり使っていますが
永切れもそれほどではなく、凡庸な印象を受けます


動画で最後に使った義廣の削り跡


Laprevotteラプレヴォット・タイプのペグヘッド仕様




この動画ではすべて寸八サイズの一枚刃を使いました
動画で使った順で、左から清弘銘(炭素鋼)
その右はやいば銘(特殊鋼)、次に國(国)家銘(特殊鋼)
最後に右端の初弘銘(炭素鋼)、これは初代と思われます


動画の削る音でも分かって頂けると思いますが
削り易かったのは國家と初弘
清弘はやや重い感じでした


動画で最後に使った初弘で削った跡
これもMapleメープル材で、木口を削りました


ラコート・タイプのマシンヘッド仕様のヘッド材




以下、その後の作業の様子を紹介しておきます




















小刀は左久作銘
これは手に入れた後、自分で焼戻しをしたもの

2014年12月24日水曜日

檜ヒノキの実と焼き但馬砥

これは20日前、12月4日に撮影したもの
近所の神社に植えられている
檜の木の下に落ちていた小枝です
実が付いていて興味深いので
拾っていたのです

これは今朝の様子
20日経っても葉の緑は深く
枯れる様子はありません
生命力に驚かされます

実は松ポックリのようになっているようで
開いたところから種が落ちていました

土に埋めたら芽が出るのかナ・・?

さて、こちらは石油ストーブに
乗せている
小振りの但馬砥

砥石の上でお湯を沸かすことも
できるくらいの温度です

数日後、青砥のような色に
変化していました

左は同じサイズの但馬砥で
焼いていないもの

水に濡らした状態


但馬砥よりも小振りなので
反対面も同様の色に変化していました
長さ約18cm、幅約7cm、
厚み約4.5cm

反応も良くなっていました


このブログ記事をお読みになって
試してみようと思われた御方は
以下の点にご注意下さい

試される際には
水に濡れた状態からいきなり焼くと
割れたり、破裂する危険もありまかすから気を付けて下さい
それから、粘板岩質の仕上砥石や
青砥は層の中に含まれている
空気や水分によって
破裂する可能性が大きいようですから
その点もご注意下さい

2014年12月22日月曜日

清忠銘寸二鉋を二種類の台で削る 深い杢のWalnut削り

12月19日にYouTubeにUPした動画
画像を紹介しておきます
この動画では先日紹介した清忠銘寸二鉋身を
二種類の台を使って削ってみました
最初に二枚刃台(九分勾配・約43度)で荒削りを行い


次に58度勾配の一枚刃台で仕上げ削りを行いました


深い杢とさ強烈な逆目も止まっています
こういう使い方もありかもしれませんね・・


動画撮影後の刃先の状態
まだまだ切れは止んでいません



こちらは昨日の近所の様子
朝は小雨がパラパラしていましたが
この時、午後3時頃は日が差していました




工房裏の様子


上の写真はこれら4枚の小鉋を研いだ後
一服した際にブラリと外に出て撮影したものです